Sh 2-71(惑星状星雲・わし座)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-IIフィルター, Sony α7s (新改造), ISO12800, 30s x 59=30m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/06/10, 00h 01m, +14.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 77 ′ x 51 ′ ↑ N
Sh 2-71 周辺
TS FSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70 (改造), HEUIB-IIフィルター, ISO3200, 120s x 16= 32m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/06/10, 00h 01m, +14.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 4.2° x 2.8°(広角カメラ), ↑N
Sh 2-71(惑星状星雲), 明るさ:14.00V mag, 大きさ: 3′, 分類: PN, RA 19h 02m 02.3s DEC +02d 09m 35s (J2000.0), 視野角: 12′ x 8′ ↑ N
Sh 2-71は、惑星状星雲です。少々変わった惑星状星雲でその中心星は連星であり68日の周期で変光する変光星でもあります。MOCNIK T.ら(2015 MNRAS)によれば、中心星のスペクトル型は、B8Vであり、スペクトル線の形状が顕著に変化するが変光周期とは関連していない。新たな中心星候補のモデルは、ずれた歳差運動をする円盤を持つBe型の連星である。と、しています。
NGC 6749(球状星団), 明るさ:12.4mag, 大きさ: 4.2′, 分類: GlC, RA 19h 05m 15.36s DEC +01d 54m 00s (J2000.0), 視野角: 27′ x 18′ ↑ N
ずいぶん銀緯の低い位置にある球状星団です。太陽系からの距離はおよそ7.3 Kpcとされ、銀河系平面に非常に近い位置に見え、天の川銀河の円盤面に近いハローの中にある球状星団とされています。
Ap 2-1(HII領域), 光度:14.72V mag, 直径:0.547′, 分類:HII, RA 18h 58m 10.49s DEC +01d 36m 57.23s (J2000.0), 視野角: 17′ x 11′ ↑ N
広角カメラの画像を見ると、右下に真っ赤な恒星状天体があることがわかります。面積を持っているようですし、小さな惑星状星雲?のように見えます。しかし、その輝度の高さはちょっと普通ではありません。 調べてみるとG35.2SというHII領域でした。かつては惑星状星雲として分類されいてそのときの名前は、PN Ap 2-1です。
DEWANGAN L.K.(2017 APJ)によれば、このMCG35.2には馬蹄形の構造があり、その底に超コンパクトH II領域、Ap2-1、マーサー14という既知の領域を持っていることが赤外線とミリ波で明らかにされました。Ap2-1 は電波スペクトル型 B0.5V の星によって励起されています。としています。Ap 2-1の距離は約2kpcと推定され、この星雲が分子雲G35.2 – 0.74の南部に埋め込まれていることが確認されました。(PARON S., WEIDMANN W. 2010 MNRAS)
MCG35.2分子雲の馬蹄形構造は、広角カメラの写真に淡い銀河を背景とした暗黒星雲としてその形が見えているようです。かつて電波でしか観測されなかったこのような大きな構造は、最近の優秀なデジタル機材では可視光の写真で同定ができるものが多数あるようです。
わし座、西部 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/08/19, +22.0℃, 東御市・観測所 ↑N
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