NGC 3132(惑星状星雲・ほ座)

NGC 3132(惑星状星雲・ほ座)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 23=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/02/23, 23h 13m, -2.0℃, 東御市・観測所視野角:52′ x 35′ ↑N

NGC 3132, 光度 10.0V mag, 大きさ 0.6′ x 0.4′, 分類 PN
RA 10h07m01.730s DEC -40d26m11.68s  (J2000.0)
視野角:約8′ x 5’ ↑N

NGC 3132は、ほ座にある惑星状星雲です。赤緯-40度と南に低いため日本からは条件良く観測するのは難しい対象です。別名八の字星雲とも呼ばれますがこれはおそらく眼視観測したときのイメージからの命名でしょう。星雲までの距離は約2,000光年、直径0.4光年の明るく非対称な星雲で、中心には10等星(HD 87892)の恒星が見えています。

HD 87892は、2重星で16等の伴星(白色矮星)があることが1970年代に判明し、この伴星の強い紫外線で星雲は輝いています。伴星は眼視観測でも分離可能なようですが、上記の写真ではまったく判別できません。

二重星が惑星状星雲を形成する過程は、いくつかのモデルが提唱されています。この星雲は地球からの距離が最も近い惑星状星雲の一つで、詳細を観測しやすい対象ですが星雲を横切るように存在するフィラメント状のダストの帯や、星雲外周の乱れた殻構造などの成因ははっきりしていません。

2020年ヨーロッパ南天文台のMulti-Unit Spectroscopic Explorer(MUSE)を使用した最新の観測・研究によれば、NGC 3132には、高いヘリウム存在量と強い低電離輝線を伴う、星雲の北端と南端に向かう2つの円弧状の構造があることを特定しました。それらは連星系によって引き起こされたジェットの歳差運動の結果である可能性があることを示唆している、としています。(The MUSE view of the planetary nebula NGC 3132. 2020 A&A. MONREAL-IBERO A., WALSH J.R.)

暗い中心星、ダストの帯、乱れた外層などはハッブル宇宙望遠鏡の画像では明瞭に見てとれます。APODに掲載されいろいろなところで拡散されて有名になった、指輪のように見える(アクアマリンですかね?)画像を添付しておきます。

NGC 3132: The Eight Burst Nebula
Image Credit: NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA)

ポンプ座、ほ座 境界付近 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(70mm f3.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/02/23, -2.0℃, 東御市・観測所 ↑N

画像の右にはガム星雲から連なるHII領域があるはずですが、さすがにノーマルカメラではまったくわかりません。次シーズンは改造カメラで撮像してみることとしましょう。

 

 

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