Leo II(PGC 34176・矮小銀河・しし座)

Leo II(PGC 34176・矮小銀河)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (新改造), ISO12800, 30s x 20=10m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/03/14, 22h 25m, -3.0℃, 東御市 / 観測所
視野角: 52 ′ x 35 ′ ↑ N

Leo II(PGC 34176・矮小銀河)明るさ:12.6 mag, 大きさ:12.0′ x 11.0′, 分類:E0 pec , z 0.000264, 推定距離:–, RA 11h13m28.8s DEC +22d09m06s (J2000.0)

Leo II(PGC 34176)は、天の川銀河と同じグループ局部銀河群に所属する矮小楕円銀河です。同じしし座にある矮小銀河Leo I よりやや近く約69万光年の場所にある天の川銀河の衛星銀河とされます。SPENCER M.E.他(2017 AJ)によればこの銀河の固有運動を測定した結果軌道傾斜角は約68度であり、しし座IIは、 しし座IV, しし座V, コップ座II, コップ座球状星団と共に天の川銀河に集団で捕らえられたとする仮説を支持する、としています。
この銀河もLeo I同様、金属の欠乏した古い恒星から形成されていて、母銀河(天の川銀河)の影響を受けない原初の姿をとどめていると考えられています。

撮影日の大気の揺らぎは、時間とともに悪化してLeo IIの撮影コマ45コマ中25コマがボツコマとなりました。残り20コマ総計10分露出となってしまいましたが、あの手この手の画像処理で思っていたよりは銀河が出てきました。大気の揺らぎの影響が少ないコマを生かせる短時間多数コマ撮影のおかげです。

しし座 臀部 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), ASNフィルター、Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/03/14, -3.0℃, 東御市・観測所 ↑N

ファインディングチャート作成時は、恒星の並びからたどって目視で銀河を同定しています。NGC 3507を同定していると、どーも星の並びがおかしいので調べてみたら小惑星4番ベスタでした。(矢印)

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