Sh 2-308(ミルクポッド星雲・散光星雲・おおいぬ座)

Sh 2-308(ミルクポッド星雲・散光星雲・おおいぬ座)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, QBPフィルター, Sony α7s (新改造), ISO25600, 30s x 45=23m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/11/15, 01h 36m, +2.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 77 ′ x 51 ′ ↑ N

Sh 2-308(散光星雲), 明るさ:–, 大きさ: 35′, 分類: HII(WR), RA 06h 54m 08.9s DEC -23d 56m 31.0s (J2000.0)

Sh 2-308は、その星雲の中心付近にある、近い将来超新星爆発するであろうウォルフ・ライエ星WR 6 (HD 50896)の強烈な恒星風が吹き飛ばした星間雲が、WR 6からの強い紫外線で電離している電離星雲です。上の画像からも明らかなように、OIII の緑色輝線で強く光っていてその形状から「ミルクポッド星雲」「ひょうたん星雲」「イルカの頭星雲」などの愛称があります。

この星雲はHII領域のカタログであるシャープレスカタログの番号がありますが、本来HII領域を捜索するために103aO乾板と103aE乾板を比較して103aE乾板にのみ写る星雲をHII領域として判断したはずなのに、おそらく103aEより103aOに明るく写っていたはずのこの星雲が記載されているのは少々不思議です。おそらく既知の星雲ではなかったことと、淡いHII領域も伴うので掲載したのでしょう。

ウォルフ・ライエ星WR 6 までの距離=星雲までの距離は、1997年ヒッパルコス天体観測衛星によってその視差が計測され、約575pcとされました。しかし、この推定値は他の研究者から強い反論を受けます。2007年にヒッパルコスの改訂版が発表されるとその距離は約1,400pc(4,500光年)と改訂されましたが、現在でも研究者によって575pc〜1,800pcまでと幅が大きく、距離は確定していません。

人の目はOIII輝線付近の感度が高いので、OIII輝線で強く光るこの星雲は、肉眼でも望遠鏡と適切なフィルターを使えば見ることができます。

Sh 2-308とその周辺(おおいぬ座)
TS FSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70 (改造), LPS-Dフィルター, ISO3200, 90s x 16= 24m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/11/15, 01h 36m, +2.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 4.2° x 2.8°(広角カメラ), ↑N

Sh 2-303, Sh 2-304 もWR 6によって励起されている可能性がある、という意見もあるようです。どちらの星雲もWR 6も距離がわからないのでなんとも言えません。LPSDフィルターは、光害の少ないところでは、光量を損失するだけであまりその効果が実感できませんでした。次回はQBPフィルターで撮影してみることとしましょう。

おおいぬ座 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), ASNフィルター、Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/11/15, +2.0℃, 東御市・観測所 ↑N

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