NGC 4742(銀河), 光度:11.3mag, 直径:2.6′ x 1.5′, 分類:E4, z 0.004236
NGC 4757(銀河), 光度:15.0mag, 直径:0.9′ x 0.3′, 分類:S0, z 0.002829
NGC 4760(銀河), 光度:11.6mag, 直径:2.0′ x 1.9′, 分類:E0?, z 0.015884
NGC 4766(銀河), 光度:15.3mag, 直径:1.1′ x 0.3′, 分類:S0, z 0.013286
NGC 4781(銀河), 光度:11.7mag, 直径:3.5′ x 1.5′, 分類:SB(rs)d, z 0.004203
NGC 4784(銀河), 光度:14.5mag, 直径:1.9′ x 0.4′, 分類:S0, z 0.012799
NGC 4790(銀河), 光度:12.8mag, 直径:1.7′ x 1.1′, 分類:SB(rs)c?, z 0.004483
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 15=7.5分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/05/10, +1.5℃, 東御市・観測所
視野角: 52′ x 35′ ↑N
上の銀河の中で NGC 4742, 4781, 4784, 4790は、MakarovとKarachentsevによると、おとめ座II群のNGC 4697グループに所属するとされています。ただしNGC 4784は、赤方偏移の値も見かけの大きさもグループには相応しくないように思います。
NGC 4742(銀河), 光度:11.3mag, 直径:2.6′ x 1.5′, 分類:E4, z 0.004236 視野角:約8′ x 5’ ↑N
NGC 4760(銀河), 光度:11.6mag, 直径:2.0′ x 1.9′, 分類:E0?, z 0.015884 視野角:約8′ x 5’ ↑N
NGC 4760と4742は、同じような明るさの11等級の楕円銀河です。しかし、その距離は4742は7200万光年、4760は2億1200万光年と推定されています。おそらく赤方偏移の値からの推測でしょうが4760の距離はすっきりとは納得できません。
NGC 4781(銀河), 光度:11.7mag, 直径:3.5′ x 1.5′, 分類:SB(rs)d, z 0.004203 視野角:約8′ x 5’ ↑N
NGC 4790(銀河), 光度:12.8mag, 直径:1.7′ x 1.1′, 分類:SB(rs)c?, z 0.004483 視野角:約8′ x 5’ ↑N
NGC 4790と4781は、同じような距離にあるNGC4697グループに所属する銀河とされています。形状も色もよく似ていていて、崩れたその形から何らかの重力相互作用が疑われます。4790では、超新星 SN 2012auが発見されています。
<以下2019年10月20日追記>
おとめ座、からす座境界付近の銀河群 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(70mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/03/09, -3℃, 東御市・観測所 ↑N
12等以上の銀河をマークしています。おとめ座南部からす座との境界付近、おとめ座銀河団の南境界とされるM61グループなどよりさらに南の領域で、NGC 4697グループを含むおとめ座銀河団の拡張領域おとめ座II銀河団とされる領域です。これらの銀河は一つの大きなまとまりを作っているように見えます。