NGC 3198(銀河), 光度:10.3mag, 直径:8.5′ x 3.3′, 分類:SB
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 24=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/01/21, -4℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′ ↑N
NGC 3198は、距離約4,700万光年、乙女座超銀河団の中のしし座銀河団に所属します。この銀河はハッブル宇宙望遠鏡(HST)による高精度銀河間距離測定プロジェクト(HST Extragactic Distance Scale Key Project (1999))対象銀河18個の内の一つで、比較的正確な距離データが出ています。HSTの広角惑星カメラを使用して52個のセファイド型変光星の光度観測を行い、ハッブル定数を10%以下の精度で決定して距離14.5Mpc(4700万光年)という値が得られました。
比較的近い距離にある銀河の距離測定はやっぱりセファイド変光星だよりなんですね。銀河の中の変光星の光度変化を観測するわけですから地上からは難しく、いそがしい宇宙望遠鏡では観測時間を食い過ぎるでしょうから、銀河の正確な距離測定がなかなか進まないのもいたしかたないわけです。