NGC 3287, NGC 3301(銀河・しし座)

NGC 3287(銀河), NGC 3301(銀河)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルターなし, Sony α7s (新改造), ISO12800, 30s x 30=15m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2022/03/03, 23h 37m, -4.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角:  77′ x 51′ ↑ N

NGC 3287(銀河)明るさ:12.89 mag, 大きさ:2.1′ x 1.0′, 分類:SB(s)d HII , z 0.004420, 推定距離:約7,300万光年, 15.360Mpc(非赤方偏移)(NED), LGG 194,  RA 10h34m47.300s,  DEC +21d38m53.80s (J2000.0), 視野角: 8′ x 5′ ↑ N

NGC 3287は、広域画像の右下に写っている棒渦状銀河です。棒渦状銀河に分類はされていますが、d記号が付加されているように銀河の北側には多数の星団雲が見え渦状構造が乱れています。この銀河の核はHII輝線が観測されるHII銀河に分類されています。

この銀河では、超新星2013geが日本の板垣さんによって発見されています。Ib/c型の超新星でしたが、爆発から4年以上後に、超新星爆発の後に生き残った伴星らしきものが発見されました。スペクトルのエネルギー分布の形はB5 I型超巨星のものと最もよく一致することがわかりました。超新星爆発以前の画像からは、冷えて膨張した非主系列の恒星だった可能性もあるようですが、詳細に関しては今後の観測によるとされています。(参照:FOX O.D., VAN DYK S.D., WILLIAMS B.F.et. al, 2022 ApJ, http://simbad.u-strasbg.fr/simbad/sim-ref?bibcode=2022ApJ…929L..15F

NGC 3301(=NGC 3760・銀河)明るさ:12.31 mag, 大きさ:3.5′ x 1.0′, 分類:(R’)SB(rs)0/a , z 0.004466, 推定距離:約7,400万光年, 25.150 Mpc(非赤方偏移)(NED),  LGG 194, RA 10h36m56.04s,  DEC +21d52m55.7s (J2000.0), 視野角: 8′ x 5′ ↑ N

広域画像の中央に見えているレンズ状銀河です。この銀河は、NGC 3760と同じ物です。NGC 3760のダレストの観測記録に赤経1時間の記録ミスがあったために重複して記載されてしまったものです。

2つの銀河は、周囲にあるLGG 194グループ( NGC 3162, NGC 3190, NGC 3193, NGC 3226, NGC 3227 etc.)と同じグループに所属し、おとめ座超銀河団から連なるLeoII群のメンバーとされます。

しし座 西部 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), ASNフィルター、Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/03/14, -3.0℃, 東御市・観測所 ↑N

 

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