NGC 2770(銀河・やまねこ座)


NGC 2770
(銀河)とその衛星銀河
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルターなし, Sony α7s (新改造), ISO12800, 30s x 30=15m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2022/01/09, 00h 32m, -2.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角:  52′ x 35′ ↑ N

NGC 2770(銀河)明るさ:12.8g mag, 大きさ:4.08′ x 0.84′, 分類:SA(s)c: , z 0.006494, 推定距離:約9千7百万光年, 28.660 Mpc(非赤方偏移)(NED),  RA 09h09m33.709s,  DEC +33d07m24.71s (J2000.0), 視野角: 12′ x 8′ ↑ N

LEDA 82318(銀河)明るさ:17 mag, 大きさ:0.588′ x 0.295′, 分類:Sb , z 0.0064, 推定距離:- -, – – Mpc(非赤方偏移)(NED),  RA 09h09m19.6s,  DEC +33d07m19s (J2000.0)

NGC 2770で発見された超新星:SN 1999eh(Ib)、SN 2007uy(Ibpec)、SN 2008D(Ib)、SN 2015bh(IIn)

NGC 2770 は、やまねこ座のかに座境界にある12等星の棒構造のない渦状銀河です。その外観は、やや乱れた渦状腕を持っていますが、ごく普通のありふれた渦状銀河のように見えます。銀河の西側に見える伴銀河(2270B)は、LEDA 82318で核が2つあるように見える不規則な銀河で、その普通ではない外観は、親銀河NGC 2270との重力干渉の結果によるものでしょう。NGC 2770との間には、HIのブリッジでつながれていて、それは上の写真でもかすかに読み取ることができます。

このNGC 2770の最大の特徴は、過去20年間に4回のコア崩壊型超新星爆発を起こしていることです。しかし、この銀河の星形成率は、あまり高くなく活性銀河核も持っていません。そのような銀河で超新星が多発することは通常はありません。

Michał J. Michałowski 他(2020 A&A)は、NGC 2770の異常に高い超新星の発生率は、その伴銀河との相互作用によるものであろうという仮説の下、100Kpc以内に伴銀河候補2770B〜Eの4個を検出しました。これらの伴銀河との相互作用により、ごく最近(100年以内)星形成活動が活性化され、超新星が生まれたとしています。

やまねこ座〜かに座〜こじし座境界  ファインディングチャート
Pentax DFA70-200mmf2.8(100mm f2.8), Pentax K5IIS(ノーマル), フィルターなし, ISO3200, 120s x 8=16分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2022/01/09, -2.0℃, 東御市・観測所 ↑N, 13.0magより明るい銀河をマーク

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