vdB 96(反射星雲)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 59=30分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2022/01/31 22h09m, -05℃, 東御市・観測所, 視野角: 77′ x 51′ ↑N
vdB 96(反射星雲)周辺
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 120s x 16=32分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2022/01/31 22h09m, -05℃, 東御市・観測所, 視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
vdB 96は、大きなHII領域Sh 2-310の中にある星雲です。恒星HD 57281(B5V)の光を反射している反射星雲で、西隣に見えているやや淡い反射星雲は、Ced 96、北東側に見えているごく小さな反射星雲(黄色)には、BRAN17Aの名称があります。Sh 2-310は、τ CMa(O9II)、UW CMa(O7I)等のOB星によって電離発光しているとされます。
vdB 96を作っている恒星HD 57281までの年周視差による距離は、1,292pc(4,213光年)であり、UW CMaまでの距離 1,170pc(3,813光年)に近く、vdB 96は、Sh 2-310を形成している分子雲と同じ分子雲の中にあると推測されます。
2020年の年周視差データを見ると、Sh 2-310の電離星候補は、1,000〜1,400pcの距離にあるので、1700 pc +/- 300 [1989BAICz..40…42A] とされていた従来の推測距離より近い位置にあるようです。
おおいぬ座 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), ASNフィルター、Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/11/15, +2.0℃, 東御市・観測所 ↑N