ESO 356-4(矮小銀河・ろ座)

ESO 356-4 (ろ座矮小銀河)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (新改造), ISO12800, 30s x 37=19m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/12/04, 21h 08m, -1.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 77 ′ x 51 ′ ↑ N

ESO 356-4(Fornax Dwarf Spheroidal・銀河)明るさ:9.28 mag, 大きさ:17.0′ x 12.6′, 分類:dE0 , z 0.00178, 推定距離:約46万光年, – -,  RA 02h39m59.33s,  DEC -34d26m57.0s (J2000.0),

ESO 356-4、ろ座矮小楕円銀河は局部銀河群に含まれる天の川銀河の伴銀河で46万光年と近い距離にあります。この銀河の中には6個の球状星団が見つかっていて距離が近いので小望遠鏡でも確認できます。写真中のF1〜F4が球状星団、F6は散開星団です。F3は、銀河の発見以前に発見されていてNGC 1049の番号があります。

銀河系の球状星団は、かつては矮小銀河だったものが銀河系との干渉により外部が剥ぎ取られ中心部だけが残ったものとされる研究が近年盛んに行われていてケンタウルス座のω星団などがその例として知られています。直感的にもわかりやすくNHKの科学番組で新しい知見として取り上げられていました。

球状星団の矮小銀河からの進化説は、なかなか魅力的な説ですが、ESO 356-4矮小銀河の中にある球状星団は、その説を真っ向から否定しています。球状星団F4は、他の球状星団より30億歳ぐらい若い。銀河系の球状星団ではありえない若さで、かつて矮小銀河であった可能性はとても小さい。他の球状星団も質量の小さい「ろ座矮小銀河」に外部のガスを剥ぎ取られたとするのは難しい。球状星団が小さな矮小銀河の進化形なら、中間的なものがあっても良いはずなのに見つからない etc…。やっぱり球状星団がどうやってできたかはまだナゾなんでしょうね。

ろ座  ファインディングチャート
Pentax DFA70-200mmf2.8(70mm f2.8), Pentax K5IIS(ノーマル), ASNフィルター, ISO3200, 120s x 10=20分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/12/08, -1.0℃, 東御市・観測所 ↑N

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