NGC 309, IC 1602(銀河・くじら座)

NGC 309, IC 1602(銀河)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (新改造), ISO12800, 30s x 30=15m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/11/07, 21h 08m, +7.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 52 ′ x 35 ′ ↑ N

NGC 309(銀河)明るさ:13.4g mag, 大きさ:1.94′ x 1.34′, 分類:SAB(r)c HII , z 0.018883, 推定距離:約2億3千6百万光年, 26.978Mpc(非赤方偏移)(NED),  RA 00h56m42.660s,  DEC -09d54m49.92s (J2000.0), 視野角: 8′ x 5′ ↑ N

NGC 309は、くじら座にある典型的なフェースオンの中間渦巻銀河です。よく発達した多数(6本?)の青い腕と活発な星形成を行っていると思われる腕の上の星団雲が見事です。赤方偏移からの推定距離は、約2億4千万光年となり、その距離が正しければ非常に巨大な渦状銀河です。ただし、非赤方偏移の距離推定は、26.978Mpc = 約8,800万光年であり、見えている星団雲の大きさからも2億光年以上離れている銀河とするのには疑問があります。

活発な星形成を行っているフェースオンの銀河のため多くの超新星が観測されています。これまでに発見された超新星は、SN 1999ge, SN 2008cx, SN 2012dt, SN 2014ef の4個です。

IC 1602(銀河)明るさ:14.6g mag, 大きさ:0.99′ x 0.79′, 分類:BrClG , z 0.054734, 推定距離:約6億9千3百万光年, 245.000Mpc(非赤方偏移)(NED),  RA 00h55m51.889s,  DEC -09d59m08.35s (J2000.0), 視野角: 8′ x 5′ ↑ N

IC 1602 は、広域画像の右手に見える楕円銀河です。NGC 309からIC 1602の間には多数の遠方にあるであろう小銀河が見えています。IC 1602は、ACO(Abell) 117銀河団の中心銀河であり、銀河団で最も明るい銀河です。が、ACO 117をSimbadで調べるとメンバーはIC 1602を含めて3個となっています。周囲の小銀河は赤方偏移が測定されていないものが多いのですが、測定されていてその値がIC 1602に近い物もメンバーには含まれていません。

この領域周辺の銀河に関する有用な研究は数が少なく、そのためかデータ類も今ひとつ信頼性に欠けるようです。

くじら座 尾部  ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), フィルター無し, ISO3200, 120s x 16=32分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/11/07, +7.0℃, 東御市・観測所 ↑N

コメントを残す

コメントを投稿するには、以下のいずれかでログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中