NGC 210, NGC 178(銀河・くじら座)

NGC 210, NGC 178(銀河)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (新改造), ISO12800, 30s x 59=30m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/11/07, 20h 33m, +7.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 52 ′ x 35 ′ ↑ N

NGC 210(銀河)明るさ:12.53 mag, 大きさ:5.0′ x 3.3′, 分類:SAB(s)b , z 0.005464, 推定距離:約5千9百万光年, 18.433Mpc(非赤方偏移)(NED),  RA 00h40m35.02s,  DEC -13d52m22.1s (J2000.0), 視野角: 12′ x 8′ ↑ N

NGC 210は、くじら座の地球から約6千万光年の距離にある中間渦巻銀河です。その外観は変わっていて、非常に明るい中心核の回りにレンズ状の円盤があり、棒構造はほとんど確認できずいきなり2本の腕が円盤から出ているように見えます。上の画像ではまったく確認できませんが、レンズ状の円盤には円盤を横切るダストの帯と渦状構造があります。(Rick Johnson 氏の見事な画像を参照して下さい。)

これらの特徴は、他銀河との干渉が疑われますが、周囲にある赤方偏移が測定されている小銀河はNGC 210とは関連のない遠方にある銀河ばかりです。唯一、関連がありそうなのは、広域画像の右下隅に写っている同じグループに所属するとされるNGC 178です。

超新星は、SN 1954Rが東の腕上で15.9等で発見されています。

NGC 178 (=IC 39)(銀河)明るさ:13.1 mag, 大きさ:2.0′ x 1.0′, 分類:SB(s)m , z 0.004827, 推定距離:約5千万光年, 8.315Mpc(非赤方偏移)(NED),  RA 00h39m08.40s,  DEC -14d10m22.2s (J2000.0), 視野角: 8′ x 5′ ↑ N

NGC 178は、変則的な形態のマゼラン雲型銀河とされます。北東側にある明るい部分で活発な星形成が行われていると推測されています。NGC 210と同じグループの銀河とされますが、2つの銀河が過去に重力干渉を起こし、それぞれの特異な外観を形成した、かどうかは、今のところ想像の域を出ません。IC 39はICカタログの二重登録で、NGC 178と同じ物です。

くじら座 尾部  ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), フィルター無し, ISO3200, 120s x 16=32分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/11/07, +7.0℃, 東御市・観測所 ↑N

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