NGC 7469, IC 5283(Arp 298・銀河・ペガサス座)

NGC 7469, IC 5283(銀河)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (新改造), ISO12800, 30s x 30=15m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/11/05, 19h 50m, +5.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 52 ′ x 35 ′ ↑ N

NGC 7469, IC 5283(銀河)視野角: 8′ x 5′ ↑ N

NGC 7469(Arp 298・銀河)明るさ:13.0 mag, 大きさ:1.5′ x 1.1′, 分類:(R’)SAB(rs)a Sy1.2, z 0.016268, 推定距離:約1億9千9百万光年, 59.859Mpc(非赤方偏移)(NED),  RA 23h03m15.623s,  DEC +08d52m26.39s (J2000.0)

IC 5283(Arp 298・銀河)明るさ:14.8 mag, 大きさ:0.8′ x 0.4′, 分類:SA(r)cd pec? Sy? , z 0.016024, 推定距離:約1億9千6百万光年, – -Mpc(非赤方偏移)(NED),  RA 23h03m18.00s,  DEC +08d53m37.0s (J2000.0)

NGC 7469は、距離約2億光年の距離にあり、タイプ1.2のセイファート活動銀河核を持つ中間渦巻銀河です。可視光で非常に明るく輝く中心核、その周囲を取り巻く明るい内リングと外周の疑似リング構造が特徴で、北側にある伴銀河IC 5238と相互作用を行っている様子が上の画像からもわかります。2つの銀河は、Arpの特異銀河カタログで「二重銀河」Arp 298として登録されています。

IC 5283は、NGC 7469との相互作用により大きく変形しており、中心核が存在しないように見えます。銀河の西側には、相互作用で引き出されたであろう尾が見え、東側で星形成を活発化してしています。NGC 7469の北側の腕には、多数の星団雲やHII領域が見えますが南側の腕にはありません。これも2つの銀河の相互作用によるものとされます。

NGC 7469の核周囲には、激しい星生成を行っているリング、スターバーストリングが観測されています。スターバーストリングと活動銀河核の共存する銀河として注目され、多くの研究が行われています。

ペガサス座銀河団
NGC 7469は、ペガサス座I銀河団に所属するとされている場合が多いのですが、ペガサス座I銀河団とされるものはいくつかの距離の異なる銀河群から形成されるようで、その存在は曖昧です。Simbadでは、NAME Peg Cluster(ペガサス座I銀河団の代表銀河NGC 7619、NGC 7626を含まない)の構成員でありその確率は80%と表記されています。

超新星
NGC 7469では、SN 2000ftとSN 2008ec(Ia型)という2つの超新星が発見されています。SN 2000ftは、スターバーストリングで検出された最初の電波超新星でした。

(参照:https://en.wikipedia.org/wiki/NGC_7469)

大変良く研究されている銀河なので、とても多くの論文があります。詳しく知りたい方はCDS Portalなどから調べて下さい。英語版ウイキペディアにも詳しい解説が掲載されています。

ペガサス座〜うお座境界付近  ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), フィルター無し, ISO3200, 120s x 8=16分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/11/07, +9.0℃, 東御市・観測所 ↑N

*このブログでは星座名は日本で広く慣用的に使われているペガサス座を採用しています。

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