Sh 2-202(散光星雲・きりん座)

Sh 2-202(散光星雲)
TS FSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70 (改造), HEUIB-II, ISO3200, 120s x 16= 32m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/11/04, 00h 33m, +2.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 4.2° x 2.8°(広角カメラ), ↑N

Sh 2-202 (散光星雲), 明るさ:–mag, 大きさ: 170′, 分類: HII, RA 03h 18m 54s DEC +59d 38m 00s (J2000.0)

Sh 2-202は、カシオペア座とペルセウス座境界付近にある大きなHII領域です。上の広角カメラ画像左に見えている反射星雲は、vdB 14とvdB 15、右上に見えているのはSh 2-201とSh 2-199の一部です。画面中央上側に見えている数個のB型星(HD 20134等)を含む散開星団(大きさは、90.5′ x 90.5′)は、若い星団Stock 23です。Sh 2-202は、Stock 23を取り囲むように見えています。

いかにもStock 23の高温なOB型星によってSh 2-202は、電離しているように思えますが、Sh 2-202までの距離は約900pc (Karr, J. Lら2003)とされ、Stock 23は、距離380pcで前景にある天体であるとされました(Kharchenkoら2005)。STRAIZYS V.(2007)によれば、スペクトル型B2 IVの恒星HD 20134は、Cam OB1のメンバーかもしれないが、V vs.B-V ダイヤグラムでは、このグループの星は非常に散らばっており、そもそも実在しない星団だと思われるとしています。

電波観測からは、Sh 2-202は、南隣にあるLBN 679と密接に関連しているようです(Heyer ら 2001; Karr &Martin 2003a)。分子雲の運動距離は、Heyer ら(2001)によって計算されており、その平均距離は約4.1kpcとされます。Du ら(2017)はペルセウス腕にあるGFMC Grand Canalの距離を〜2.1 kpcとし、Green (1989)は〜3 kpcを採用しています。一方、Karr&Martin (2003a) は、LBN天体との距離を約2.0kpcとしており、これは近傍のW3/W4/W5領域の距離と似ています ( Karr &Martin 2003b; Navarete ら 2019)。(参照:DEWANGAN L.Kら、Lynds Bright Nebulae: sites of possible twisted filaments and ongoing star formation.  2021MNRAS.506.6081D)

大方のHII領域までの距離は、今のところ研究者とその測定方法によって誤差が大きく正確な数値はまだ掴めていません。そのため、その構造等を推論・論議するときは、それらしいと思われる仮定の距離を採用するしかありません。

カシオペア座〜ペルセウス座〜きりん座  ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), フィルター無し, ISO3200, 120s x 16=32分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/11/04, +2.0℃, 東御市・観測所 ↑N

カシオペア座〜ペルセウス座〜きりん座 OB星群と関連星団  ファインディングチャート

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