Sh 2-186(散光星雲・カシオペア座)

Sh 2-186(散光星雲・カシオペア座)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (新改造), ISO12800, 30s x 59=30m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/11/03, 22h 58m, +3.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 77 ′ x 51 ′ ↑ N

Sh 2-186(散光星雲), 明るさ:- -mag, 大きさ: 1′, 分類: HII, RA 01h 08m 50.7s DEC +63d 08m 02s (J2000.0), 視野角: 12 ′ x 08 ′ ↑ N

Sh 2-186とその周辺
TS FSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70 (改造), HEUIB-IIフィルター, ISO3200, 120s x 16= 32m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/11/03, 22h 58m, +3.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 4.2° x 2.8°(広角カメラ), ↑N

Sh 2-186は、Cas OB7星群の領域の中にあるごく小さなHII領域とされています。この星雲は[BDS2003] 51星団?と重なっていますが、この星団?は赤外線星団ではなく、赤外線画像を見ても星団は見えてきません。近赤外線で見ると[FT96] 124.9+0.3という近赤外線(K)で明るい星雲がSh 2-186を内包するように見えてきます。IPHAS Hα画像を見るとHαで非常に明るく輝いていることがわかります。おそらく、可視光で見えている中心の星(星としての登録が無い、素性不明)によって電離しているごく小さなHII領域であろうと推測しますが、近赤外で見える星雲を伴う、赤外線星団を内包していないなどかなり変わったHII領域です。
B0IIIの恒星Hilt 102を電離星とする意見もあるようですが、距離と星雲の形状からその可能性はほとんどないでしょう。Hilt 102の周辺を見ると淡いHII領域らしき物がその周囲に広がっていることがわかります。おそらくそれらのHII領域の電離星である可能性は高いと思います。

Sh 2-186の周囲には、Be 62、NGC 366などのCas OB7星群を構成する非常に若い散開星団が散見されます。これらの星団は若く高温なO, B型星を多数内包しています。おそらくこれらの星団と関連するであろう無名の淡いHII領域が周囲には広がっていることがわかります。

Finkbeiner Hα Map. カシオペア座付近


カシオペア座とCas OB 星群 
ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), フィルター無し, ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/10/19, +5.0℃, 東御市・観測所 ↑N

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