Sh 2-140(散光星雲・ケフェウス座)

Sh 2-140(散光星雲・ケフェウス座)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-IIフィルター, Sony α7s (新改造), ISO12800, 30s x 16=8m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2016/08/31, –h –m, –℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 77 ′ x 51 ′ ↑ N

Sh 2-140 周辺
TS FSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70 (改造), HEUIB-IIフィルター, ISO3200, 120s x 16= 32m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/10/03, 22h 28m, +14.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 4.2° x 2.8°(広角カメラ), ↑N

Sh 2-140(散光星雲), 明るさ:–mag, 大きさ: 30′, 分類: HII, RA 22h 19m 07s DEC +63d 17m 07s (J2000.0)

Sh 2-140は、Cep OB2星群を取り巻くケフェウス座バブルと呼ばれるガスと塵の一部です。この星雲を電離させている主たる恒星は、星雲中央にあるB0.5Vの重星HD 211880とされています。

Sh 2-140の北西側の最も明るい縁部分は、B0.5Vの二重星HD 211880がLDN 1204分子雲の南西側にあるボックグロビュールをイオン化することによって作られたものです。(galaxymap.org)

この部分をAladinで、可視光(DSS)と近赤外線(2MASS Hバンド 1.66μm)で見てみましょう。

DSS colored

2MASS H(1.66μm)

2つの写真はSh 2-140の全く同じ位置(星雲の明るい縁付近)を見ています。可視光のDSSでは全く見えていなかった、赤外線星団が2MASS Hの近赤外画像では明瞭に見えています。この星団はSimbadでは、IRAS 22176+6303 YSO(Young Stellar Object)として16個のYSOを内包する天体として登録されています。

これらの画像からはSh 2-140の明るい縁やその近傍にあるHH(ハービッグ・ハロー)天体は、不可視のYSO星団と強い関連があるのだろうと推測できます。おそらくこの星団が、Sh 2-140の明るい縁を作っているのでしょう。HII領域の電離星は簡単には決められないようです。

2021年10月期は、主砲BKP300が絶不調でやむなく過去の画像を使いました。この星雲も再撮影リストに入れておくこととしましょう。

ケフェウス座・バブル 
Cep OB2星群と関連するシャープレスカタログのHII領域 星印大=O型星、星印小=B0〜B2スペクトル星。(参照:NIMESH A. PATEL 他 1998 AsJ)

ケフェウス座  ファインディングチャート
Pentax PDA40mmf2.8(f2.8), Pentax K5IIS(ノーマル), ASNフィルター, ISO3200, 120s x 16=32分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/10/03, +14.0℃, 東御市・観測所 ↑N

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