Sh 2-66(散光星雲・HII領域・わし座)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, QBPフィルター, Sony α7s (新改造), ISO25600, 30s x 37=19m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/06/11, 00h 58m, +14.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 77 ′ x 51 ′ ↑ N
Sh 2-66 周辺
TS FSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70 (改造), QBPフィルター, ISO6400, 120s x 10= 20m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/06/11, 00h 58m, +14.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 4.2° x 2.8°(広角カメラ), ↑N
Sh 2-66(散光星雲), 明るさ:–, 大きさ: 8′, 分類: HII, RA 18h 45m 30.0s DEC -01d 59m 47s (J2000.0)
Sh 2-67(散光星雲), 明るさ:–, 大きさ: 10′, 分類: HII, RA 18h 49m 24.4s DEC -02d 21m 13s (J2000.0)
Sh 2-66は、わし座、へび座、たて座の境界付近にある比較的明瞭なHII領域です。星雲の中にO 9.5III型の巨星LS IV -02 16(11.12 V mag)があり、電離星はこの星で間違いないでしょう。この領域には電波で見るとW 43と呼ばれる、巨大な複合体があり天の川銀河の棒構造の付け根に存在していることが知られています。このW43と関連付けてSh 2-65, Sh 2-66を一つの領域とし、距離を3.3K pcとする(Rsseil ら2011 A&A)研究があります。(同じ研究の中に、Sh 2-66のごく近傍領域でガス速度が、92.51Km/s(距離約5.8K pc)の場所も見られます。)
可視光で見るとこれら2つの星雲は、バックの暗黒帯の手前にあるように見えます。濃厚なガスと塵に覆われていて倍以上遠方にあるであろうW43との関連はよくわかりません。また、淡いSh 2-67(推定距離0.5 K pc)は、反射星雲を伴っていて普通のHII領域ではないようです。
たて座、へび座、わし座境界 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(70mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ASNフィルター, ISO3200, 120s x 16=32分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII,2021/06/10, +14℃, 東御市・観測所 ↑N
.