Sh 2-25(M 8・干潟星雲・散光星雲+散開星団・いて座)

Sh 2-25(M 8・散光星雲+散開星団・HII領域・いて座)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, QBPフィルター, Sony α7s (新改造), ISO25600, 30s x 30=15m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/06/10, 23h 53m, +14.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 77 ′ x 51 ′ ↑ N

Sh 2-25 周辺 (いて座)
TS FSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70 (改造), QBPフィルター, ISO6400, 120s x 8= 16m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/06/10, 23h 53m, +14.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 4.2° x 2.8°(広角カメラ), ↑N

Sh 2-25(M 8・散光星雲+散開星団), 明るさ:6.0mag, 大きさ: 90′, 分類: HII+OpC, RA 18h03m41.26s DEC -24d22m48.6s (J2000.0)

干潟星雲の愛称で良く知られるSh 2-25(M 8)は、地球から4100光年の距離のいて座にある大きな散光星雲+散開星団です。M8の中には2つの大きな散開星団NGC 6523とNGC 6530があります。NGC 6526は、NGCカタログの位置には星雲は存在しませんが、キャロライン・ハーシェルの誤記で赤緯が1°異なっていたことを、NGCカタログの編纂者ドレーヤーが後日指摘しています。修正された位置は、NGC 6523とNGC 6530の中間部分(上図位置)にあたる星雲の明るい部分を指すのでおそらくこれがNGC 6526であるとされます。(参照:http://cseligman.com/text/atlas/ngc65.htm#6526)

M8 中心部 NGC 6523とNGC 6530(HEUIB-IIフィルター、2016年4月撮影)

M8干潟星雲は、いて座OB星群の南側に位置し多くのO型、B型の高温の星を内包しています。星雲の内部では、活発な星形成が現在も行われており、NGC 6530 は、M8 の中で生まれた非常に若い、年齢約200万年の散開星団です。主にO4Vの超高温星9 Sgr  とNGC 6530の中の HD 165052 (O6.5V + O7.5V) という二つの O 型星によって星雲は電離発光しています。M8 の中心部には、砂時計と呼ばれる特徴的な双極星雲があり、これは O7.5V 星であるハーシェル36 (Her 36) によって作られたバブルドーム型の HII 領域とされます。

さそり座のOB星群と、可視光で目立つ星雲はおそらく星間雲の影響を受けているのか強い関連がありません。いて座のOB星群に関連する星雲は遠方にもかかわらず可視光でもよく見えるのは太陽系との位置関係が良いからなのでしょう。

いて座 OB1星群と関連する散開星団

いて座、M8, M20付近  ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(70mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/04/25, +0.0℃, 東御市・観測所 ↑N

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