Sh 2-4 (散光星雲・HII領域・さそり座)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (新改造), ISO12800, 30s x 23=12m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/04/10, 03h 13m, -1.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 77 ′ x 51 ′ ↑ N
Sh 2-4 周辺 (さそり座)
TS FSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70 (改造), HEUIB-II, ISO3200, 90s x 8= 12m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/04/10, 03h 13m, -1.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 4.2° x 2.8°(広角カメラ), ↑N
Sh 2-4(散光星雲), 明るさ:- -mag, 大きさ: 5′, 分類: HII, RA 17h 18m 23.9s DEC -39d 19m 10s (J2000.0)
SHS – digitized H-alpha photographic survey
Sh 2-4は、長らく惑星状星雲として認知されていましたが、その後の研究でHII領域であることがわかりました。Aladinを使ってSHSの赤外線画像を見てみると2つのウォルフ・ライエ星と多数のO型星を内包するハヴレン・モファット星団1(Havlen-Moffat 1)によって励起されている大きなHII領域Sh 2-5の端にSh 2-4があることがわかります。
galaxymap.orgによればSh 2-4は,おそらくハヴレン・モファット星団と関連するとしています。しかし、可視光で見ると星間雲による減衰をうけているのかSh 2-5の輝度は低く淡いのに、Sh 2-4は明るく小さな単独の星雲のように見えます。
Sh 2-4は、TAPIA M., PERSI P., ROTH M.et. al によって詳しく観測され 2014 MNRASに発表された彼らの研究によれば、多波長電波観測での大きさは、2.7′x2.3′(Wright et al. 1994; Arnal,Duronea & Testori 2008)、星雲の中心近くにある明るい恒星2MASS 17182545-3919086スペクトル型O5-6Vの恒星が中心電離星であり、この恒星から距離2.0 Kpcを導き出したとしています。
この推定値が正しいとすると、Sh 2-4は、Sh 2-5までの推定距離2.9 Kpc [2003A&A…397..133R] よりかなり近い位置にあるHII領域であり、星間雲の影響を受けず可視光で明るい説明もつきそうです。
さそり座尾部 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/06/16, +14.0℃, 東御市・観測所 ↑N
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