NGC 4340, NGC 4350, NGC 4383(銀河)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (新改造), ISO12800, 30s x 23=12m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/04/10, 22h 41m, -1.0℃, 東御市 / 観測所
視野角: 52 ′ x 35 ′ ↑ N
NGC 4340(銀河)明るさ:12.10 mag, 大きさ:3.5′ x 2.8′, 分類:SB(r)0+, z 0.003112, 推定距離:約5千6百万光年, 非赤方15.642Mpc (NED), LGG 292, RA 12h23m35.286s, DEC +16d43m20.49s (J2000.0), 視野角: 12′ x 8′ ↑ N
NGC 4350(銀河)明るさ:11.94 mag, 大きさ:3.0′ x 1.4′, 分類:SA0 LINER, z 0.004036, 推定距離:約6千8百万光年, 非赤方16.915Mpc (NED), LGG 289, RA 12h23m57.866s, DEC +16d41m36.29s (J2000.0),
NGC 4340は、二重の棒構造を持つSB0棒渦レンズ状銀河です。中心部には明るい核環がありその内側に小さな棒構造が配置されています。この核環は、古い星で構成されていて星形成の兆候はなく、おそらく過去の星形成の名残「化石」であろうと考えられます。(ERWIN P., CARLOS J., VEGA BELTRAN J.C.et. al. 2001 ApSSS)
大きな棒構造は外側のリングと内側のリング(核環の外側にある)をつなげるように存在しています。
NGC 4350は、見かけの位置はNGC 4340のすぐ近くにあり、同じおとめ座銀河団の大きなグループに所属します。しかし、LGGカタログでは2つの銀河は赤方偏移値がかなり異なるために別グループに分類されています。おとめ座銀河団の銀河は高速で移動しているので正確な距離推定は難しく実際に近接しているのかどうかは今のところわかりません。この銀河の中心部には質量の大きい暗黒天体の存在の可能性が指摘されています。
NGC 4383(銀河)明るさ:12.8g mag, 大きさ:1.69′ x 1.02′, 分類:Sa? pec HII , z 0.005704, 推定距離:約9千万光年, 非赤方19.012Mpc (NED), LGG 289, RA 12h25m25.523s, DEC +16d28m12.46s (J2000.0),
広域画像の左隅に見えている銀河です。明るい活動銀河核(AGN)を持ち、乱れたダストの帯が見えることから他銀河との干渉が疑われます。すぐ近くに見える赤方偏移値も近いUGC 7504との重力干渉の結果かも知れません。
M 100 周辺
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 8 = 12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/04/03, 22h33m, -3℃, 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
明るい銀河がM100を取り囲む環のように並んでいます。
かみのけ座、おとめ座、おとめ座銀河団中心付近 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(85mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/04/03, -3℃, 東御市・観測所 ↑N
12等以上の銀河をマークしています。番号が記入されている銀河は、小口径の望遠鏡で撮像してもその姿形を楽しめる対象です。四角く枠で囲った部分が「M100周辺」画像の視野枠です。
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