NGC 3987, 3989, 3993, 3997, 4000, 4005, 4011, 4015, 4018, 4021, 4022, 4023(LGG 261銀河群・銀河・しし座・かみのけ座)


NGC 3987〜, LGG 260, LGG 261
(銀河群)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (新改造), ISO12800, 30s x 23=12m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/04/08, 22h 35m, +1.0℃, 東御市 / 観測所
視野角: 52 ′ x 35 ′ ↑ N

NGC 3987(銀河・しし座)明るさ:12.9B mag, 大きさ:2.2′ x 0.4′, 分類:Sb LINER, z 0.015018, 推定距離:約2億1千2百万光年(NED), LGG 261, RA 11h57m20.92s DEC +25d11m43.4s (J2000.0)

NGC 3989(銀河・しし座)明るさ:15.6g mag, 大きさ:0.73′ x 0.35′, 分類:Sbc , z 0.01491, 推定距離:約2億1千1百万光年(NED), LGG 260

NGC 3993(銀河・しし座)明るさ:14.2g mag, 大きさ:1.9′ x 0.5′, 分類:Sb: sp, z 0.016100, 推定距離:約2億2千7百万光年(NED), LGG 260

NGC 3997(銀河・しし座)明るさ:14.02 mag, 大きさ:1.7′ x 0.6′, 分類:SBb pec HII, z 0.015914, 推定距離:約2億2千4百万光年(NED), LGG 260
視野角:  12′ x 8′ ↑ N

これらの銀河はLGG カタログでは、LGG 260とLGG 261に分割されていますが、Simbad ではLGG 261として一つの銀河グループにまとめられています。赤方偏移値からの推定距離を見ると分割する意義はなさそうなので同じグループとして問題ないでしょう。
NGC 3987はライナータイプの活性銀河核を持つ典型的なエッジオン銀河です。色から推定すると一見あまり活性は高くなさそうに見えますが、超新星SN 2001Vが銀河の西端に発見されており、東端には大きな青い星団雲?らしきものが見えるので星形成を盛んに行っている銀河のようです。
NGC 3997は、かなり乱れてちぎれたような腕を持つ銀河です。明るい中心核といくつもの青白い星団雲を持ち、おそらく小銀河を併合直後の姿かも知れません。超新星は、SN 2004awがその腕の西端で発見されています。

NGC 4000(銀河・しし座)明るさ:15.47 mag, 大きさ:1.0′ x 0.2′, 分類:Sc EmG, z 0.015145, 推定距離:約2億1千4百万光年(NED), LGG 261, RA 11h57m57.02s DEC +25d08m40.1s (J2000.0)

NGC 4005(銀河・しし座)明るさ:13.89 mag, 大きさ:1.2′ x 0.7′, 分類:Sb LIN, z 0.014854, 推定距離:約2億1千万光年(NED), LGG 261

NGC 4011(銀河・しし座)明るさ:15.7 mag, 大きさ:0.4′ x 0.1′, 分類:S0 EmG HI , z 0.014083, 推定距離:約2億光年(NED)
視野角:  12′ x 8′ ↑ N

3つの銀河でローカルなグループを形成しているようです。いずれの銀河も輝線スペクトルが認められNGC 4005はライナータイプの活性銀河核があります。狭い範囲の同じ雲から形成されたであろう、その生い立ちによるものかも知れません。

NGC 4015(Arp 138,・銀河・かみのけ座)明るさ:14.2 mag, 大きさ:1.4′ x 1.4′, 分類:S+E EmG, z 0.014570, 推定距離:約2億7百万光年(NED), RA 11h58m42.9s DEC +25d02m25s (J2000.0), 視野角:  8′ x 5′ ↑ N

画像から明らかなように、渦状銀河と楕円銀河が接触しているように見える銀河です。Arpカタログの番号はArp 138です。パンスターズの画像を見ると、ダストの帯が見える渦状銀河は楕円銀河の手前にあり、腕の先端からダストの帯が楕円銀河中心に落ち込んでいるかのように見えます。2つの銀河の赤方偏移値はほぼ同じようですが実際に接触しているのかどうかはわかっていません。

NGC 4018(銀河・かみのけ座)明るさ:14.73 mag, 大きさ:1.7′ x 0.3′, 分類:Sab, z 0.014957, 推定距離:約2億1千2百万光年(NED), LGG 261, RA 11h58m40.70s DEC +25d18m59.1s (J2000.0), 視野角:  8′ x 5′ ↑ N

活性銀河核が認められない一見普通の渦状銀河のようですが、パンスターズの画像を見ると核が偏心していたり暗黒帯が不連続だったりと、やはりこのグループの他の銀河同様素直な銀河ではなさそうです。

NGC 4021(銀河・かみのけ座)明るさ:15.3 mag, 大きさ:0.2′ x 0.2′, 分類:E, z 0.033428, 推定距離:約4億5千1百万光年(NED), 視野角:  8′ x 5′ ↑ N

これは、至極まっとうな楕円銀河のようでLGG 261グループとは関連のない遠方にある銀河です。

NGC 4022(銀河・かみのけ座)明るさ:14.01 mag, 大きさ:1.2′ x 1.2′, 分類:SAB0^0^: , z 0.014517, 推定距離:約2億6百万光年(NED), LGG 261, 視野角:  8′ x 5′ ↑ N

LGG 261グループの銀河で、やはり少々くせのある外観をしています。

NGC 4023(銀河・かみのけ座)明るさ:14.6 mag, 大きさ:0.9′ x 0.7′, 分類:Sb EmG, z 0.013479, 推定距離:約1億9千2百万光年(NED), 視野角:  8′ x 5′ ↑ N

赤方偏移値は微妙なところですが、分類によってはNGC 3987などと同じグループに入っています。

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