NGC 2500(銀河・やまねこ座)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (新改造), ISO12800, 30s x 23=12m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/03/10, 22h 05m, -3.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 52 ′ x 35 ′ ↑ N
NGC 2500(銀河)明るさ:12.20 mag, 大きさ:2.9′ x 2.6′, 分類:SB(rs)d HII , z 0.001715, 推定距離:約2,800万光年(NED), RA 08h01m53.21s DEC +50d44m13.6s (J2000.0), 視野角: 12′ x 8′ ↑ N
NGC 2500は距離約3,000万光年と比較的近い距離にある、低輝度表面銀河(simbad)です。低輝度表面銀河とはされていますが、可視光での写真では短い露出でも明瞭に写ります。かつては孤立する銀河とされていましたが、[CHM2007] LDC 558では、NGC 2541, NGC 2537と小グループを形成しているとされます。
この銀河には、超高輝度X線源(ULX)の候補が2個発見されています。NGC 4088の項目で真の超高輝度X線源(ULX)候補は1桁であるという2006年の研究を紹介しましたが異論もあるようで、1つの銀河には、1個以下のULXが存在する(Swartz, D.A., et al. (Oct 2004). )としています。バックグランドの天体(クエーサーなど)からのX線と分離するのが難しいようですし、発光のメカニズムがわからないこの天体に関しての研究は、まだ暗中模索状態のようです。
NGC 2500は、ULX候補があり、多数のHII領域が腕に見えるなど活性の高いことをうかがわせる銀河であり、低輝度表面銀河という名称はあまり相応しくないようです。
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