チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星 (67P) のダストトレイル

67P/Churyumov-Gerasimenko
TS FSQ85ED 320mm f3.8, Pentax  K70(modification), ISO3200, 120s x 16=32m, TS NJP, temmaPC, α-SGRIII, -1.0°C, 2021/12/02, 03h29m JST. Tomi City / Observatory, Viewing angle: 4° x 2.7° ↑ N

12月24日の投稿で、彗星の尾が2つに分かれているように見えることを書きました。同時に撮影していた広角カメラの画像に強い画像処理をかけて、淡い構造を強調してみました。結果、彗星を貫くように直線に伸びる構造が見えてきました。Facebook上で、他の方も撮影していてこれはダストトレイルだろうことを指摘いただきました。ちょうど彗星の軌道面を真横から見る位置に地球が来ていて非常に淡い構造ながら写真に写ったということのようです。
ダストトレイルというのは、彗星が放出したダストが彗星の軌道上に取り残されて(もしくは、再集結して)公転している姿です。

PC上の星図に今回の画像を取り込んで、彗星軌道との一致を見てみました。黄色い線が彗星の天空上の軌道です。淡い直線構造は、ほぼ完璧に彗星軌道と重なりました。ダストトレイルに間違いないでしょう。67Pは、前回の回帰の時もダストトレイルが確認されています。他の彗星ではあまり確認されることはないので、この彗星は特別にダストトレイルが明るいのでしょう。明るいその理由についてはいろいろ考えられそうです。

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