Sh 2-291(散光星雲・いっかくじゅう座)

Sh 2-291, DG 113?(散光星雲・いっかくじゅう座)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, QBPフィルター, Sony α7s (新改造), ISO25600, 30s x 36=18m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/12/18, 00h 56m, -6.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 77 ′ x 51 ′ ↑ N

Sh 2-291(散光星雲), 明るさ:–, 大きさ: 8′, 分類: HII, RA 06h 55m 24.6s DEC -08d 01m 40s (J2000.0)

Sh 2-291は、上記画面の右上にある星雲です。この領域のシャープレスカタログの星雲はあまり研究されておらず、電離星は不明で、距離はこの方向のCOの運動から7,950pcという値が提示されています。おそらくはくちょう座腕の中の遠方にあるHII領域らしいとされます。

Sh 2-291 周辺(いっかくじゅう座)
TS FSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70 (改造), QBPフィルター, ISO6400, 90s x 12= 18m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/12/18, 00h 56m, -6.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 4.2° x 2.8°(広角カメラ), ↑N

DG 113 = LBN 1022(散光星雲+反射星雲), 明るさ:–, 大きさ: 22′ x 15′, 分類: RNe+HII, RA 06h 56m 24.3s DEC -08d 13m 59s (J2000.0)

Sh 2-291の左下(南東)にある明るい星雲は、おそらくDG 113 = LBN 1022ですが、その位置と大きさがカタログの数値と異なっていて確信が持てません。周囲の散光星雲よりはるかに明るく大きな星雲なのに、ケンブリッジDeep Sky Atlasには掲載されていません。詳しく調べると、BFS 63というHII領域と、GN 06.54.8.03他の反射星雲としてSimbadには登録されているようです。連続光で撮影すると(過去の投稿参照)青い反射星雲とHII領域が混在している様子がわかります。

LBNのカタログでは、「色指標2、青と赤のパロマープレートでほぼ等しい」とされています。今回の画像のBチャンネルとRチャンネルを見ると、確かにDG 113は青でも明るいので、シャープレスはHII領域では無いと判断してカタログには掲載しなかったのでしょう。ただ、DG 113はRチャンネルでも十分明るいので、おそらくこの領域の103aEパロマープレートの写りが悪かったために、SNR G213.0-00.6と同様にそのような判断になったのかも知れません。NGC 2316, vdB 87, NGC 2313は、いずれも反射星雲とHII領域が混在した星雲ですが、やはりシャープレスのカタログには掲載されていません。

いっかくじゅう座〜おおいぬ座  ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), ASNフィルター、Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/11/15, +2.0℃, 東御市・観測所 ↑N

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<以下過去の投稿>

2017年5月9日

Sh 2-291(散光星雲・いっかくじゅう座)

Sh 2-291(散光星雲), 光度:— mag, 直径:8′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ, ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2016/12/02 0℃ 東御市・観測所, 視野角:77′ x 51’↑N

画面の右にある星雲がSh 2-291です。左下にある明るい星雲はなぜかシャープレスカタログに含まれておらずNGC, IC ナンバーもありません。青い反射星雲と赤い電離星雲が混合しているのでHαだけで輝くSh 2-291とは発色が異なることがわかります。

 

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