NGC 1023(Arp 135・銀河・ペルセウス座)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (新改造), ISO12800, 30s x 23=12m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/11/12, 22h 48m, +3.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 52 ′ x 35 ′ ↑ N
NGC 1023(Arp 135・銀河)明るさ:10.35 mag, 大きさ:8.7′ x 3.0′, 分類:SB(rs)0- , z 0.002121, LGG 070, 推定距離:1,900万光年(NED), RA 02h40m24.010s DEC +39d03m47.83s (J2000.0),
NGC 1023A(Arp 135・銀河)明るさ:14.5B mag, 大きさ:1.6′ x 1.4′, 分類:IB? , z 0.002478, 推定距離:2,400万光年(NED),
視野角: 12′ x 8′ ↑ N
NGC 1023は、ペルセウス座にある明るく大きなレンズ状(SB0)銀河です。Arpカタログでは、Arp 135 「断片を伴う銀河」に分類されています。断片とは、銀河の東(左)に付随する青白い銀河NGC 1023Aのことです。推定距離だけからみると2つの銀河は接触するほど近くにはないように思えますが、近接した銀河の後退速度は重力干渉を受けて変化するため距離の指標にならない場合があります。
NGC 1023は、NGC 1023銀河(群)グループを形成しているとされ、IC 239, NGC 1058, NGC 1003, NGC 959, NGC 925, NGC 949を構成員とするとされています。が、カタログによって構成銀河は7〜70個とかなり幅があります。
CORSINI E.M.ら(2016 MNRAS)によると、NGC 1023の中心部には運動学的に切り離された数十パーセクの大きさの小さな恒星円盤の存在が知られています。この核内恒星円盤の恒星を調べた結果、母天体のバルジに比べ非常に若く金属に富むことがわかりました。これは、NGC 1023の主円盤もしくは、衛星銀河NGC 1023Aから降着したガスから形成された恒星である可能性が高く、既存の恒星(星団)が降着して核円盤を形成した可能性は否定されています。としています。もしガスの出所がNGC 1023Aならば、やはり2つの銀河は推測距離よりは近い位置にあるのでしょう。
アンドロメダ座〜ペルセウス座 境界付近 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ASNフィルター, ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/11/12, +3.0℃, 東御市・観測所 ↑N
*以下過去の投稿