NGC 672, IC 1727(銀河・さんかく座)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (新改造), ISO12800, 30s x 33=17m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/11/13, 22h 42m, +4.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 52 ′ x 35 ′ ↑ N
NGC 672(銀河)明るさ:11.5 mag, 大きさ:7.2′ x 2.6′, 分類:SB(s)cd HII , z 0.001431, RA 01h47m54.52s DEC +27d25m58.0s (J2000.0)
IC 1727(銀河)明るさ:12.1 mag, 大きさ:6.9′ x 3.1′, 分類:SB(s)m LINER2 , z 0.001151, RA 01h47m29.89s DEC +27d20m00.1s (J2000.0)
視野角: 19 ′ x 13 ′ ↑ N
画像左上がNGC 672, 右下がIC 1727。さんかく座にある2つの銀河は、おそらく重力干渉を起こす2つの銀河ペアとされてきました。「おそらく」としたのは、2つの銀河の赤方偏移値がその固有運動の影響が大きく正確に距離を推定できなかったからです。TIKHONOV N.A., GALAZUTDINOVA O.A., LEBEDEV V.S.(2014 AstL)は、TRGB法を使って2つの銀河までの距離を、NGC 672 D = 7.22 ± 0.10 Mpc(2,354万光年)、IC 1727 D = 7.14 ± 0.10 Mpc(2,327万光年)と測定し、2つの銀河は空間的にも非常に近い位置にあることを確認した、としています。
中性水素電波帯で観測すると、この2つの銀河の間に水素の潮汐の橋が観測されている。という記述をWeb上で見かけましたが、論文として提出されていないので事の真偽は不明です。孤立した2つの銀河のペアであることは間違いありませんが、大きな銀河グループでは、M33, NGC784を含むグループLDC160に所属する(なぜかIC 1727は含まれていない)という意見もあるようです。
2つの銀河共に表面輝度があまり高くなく長時間露出したかったのですが、撮影日のシンチレーションは気まぐれで数分おきに悪化して結果うまく撮影できませんでした。またの機会があれば再撮影することとしましょう。
うお座北部〜さんかく座〜おひつじ座 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ASNフィルター, ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/11/13, +4.0℃, 東御市・観測所 ↑N
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