Sh 2-141 (散光星雲・ケフェウス座)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (新改造), ISO12800, 30s x 25=13m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/10/18, 21h 12m, +5.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 77 ′ x 51 ′ ↑ N
Sh 2-141 (HII領域), 明るさ:–, 大きさ: 5′, 分類: HII, RA 22h 28m 30.4s DEC +61d 38m 41s (J2000.0), 視野角: 19 ′ x 13 ′ ↑ N
シャープレスカタログのSh 2-141は、太陽系からの推定距離は、7000〜8000pcで東側近傍にあるケフェウス座バブルに関連するHII領域(800pc)よりはるか遠方にあるHII領域です。この領域で星間雲によって遮蔽されることなくかなり遠方のHII領域が見えていることは不思議な気がします。
表は、Russeil(2003, 2007)によるこの領域を含む主なシャープレスカタログのHII領域までのスペクトルと物理的測定からの距離の測定値です。(Finding distant galactic HII regions. 2015 ApJS, ANDERSON L.D.他 より転載)
周囲にある明るいHII領域より遠方にあることがわかります。しかし写真を見ると、暗黒星雲の中に浮かぶように存在しているので背景の暗黒星雲よりは手前に存在しているのでしょうから距離に関してはやっぱりすっきりしません。
ケフェウス座南西部 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ASNフィルター, ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/11/14, +2.0℃, 東御市・観測所 ↑N
ケフェウス座 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/08/20, +20.0℃, 東御市・観測所 ↑N
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