Sh 2-101 (散光星雲・はくちょう座)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (新改造), ISO12800, 30s x 45=24m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/08/16, 22h 15m, +21.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 77 ′ x 51 ′ ↑ N
Sh 2-101(散光星雲・はくちょう座) とその周辺
TS FSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70 (改造), HEUIB-II, ISO3200, 90s x 10= 15m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/08/16, 22h 15m, +21.0℃, 東御市 / 観測所, 視野角: 4.2° x 2.8°(広角カメラ), ↑N
Sh 2-101 (散光星雲・はくちょう座), 明るさ:–mag, 大きさ: 20′, 分類: HII, RA 19h 59m 56.8s DEC +35d 17m 27s (J2000.0)
シャープレスカタログのSh 2-101は、チューリップ星雲の愛称がある明るいHII領域の星雲です。地球からの距離は約2600pc (8500光年)で、はくちょう座OB3群の端にあります。この星雲を電離している恒星の候補は複数あるようですが、その中のHD 226868は、超巨星の連星系で強烈な電波源はくちょう座X-1として知られている星です。
はくちょう座X-1は、主星はO型青色超巨星であり、伴星はおそらくブラックホールで主星のガスを吸い込み降着円盤を形成し強力なX線を放射しています。主星はブラックホールによって変形しているために、その見かけの明るさが変化するのでV1357 Cygという変光星としても分類されています。このX-1がSh 2-101の電離星ならば面白いのですが、最近の研究ではその距離は約6070光年とされ、Sh 2-101の星形成領域よりもかなり手前にあるようです。
はくちょう座 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/06/17, +14.0℃, 東御市・観測所 ↑N
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おはようございます。Sh2-101の東の紐の様に絡まったLBNナンバー星雲を同定しようと一瞬思いましたが・・・複雑すぎて断念しました。この辺りはSh2ナンバーが付いてないんですね
katayamaさん、おはようございます。シャープレスは、はくちょう座ηからα付近の星雲をSh 2-109という広大な領域でざっくりとまとめてしまったので、この辺の星雲にはSh 2ナンバー無いんですね。DWBの分類はこの領域は含まれず、LBNは矩形で細かく分類していてほんとに同定困難ですね。おそらくこの領域の可視光星雲の分類なんて誰もやらないでしょうから、katayamaさん挑戦してみませんか?
こんばんは、そうですね正月休みにでも同定やってみますかね、「はくちょう」はこうした紐状の星雲が多いですね・・・Cyg X-1の位置など参考にさせて頂きました。
このSh 2-101〜網状星雲にかけての領域を改めて見てみると、なかなか複雑にHII領域が絡み合っていて面白そうですね!おそらくお持ちの機材で撮影すると、新しい発見があるかもしれません。ぜひお願いします。