Sh 2-80(散光星雲・や座)

Sh2-80-BKP-a7s-200426-ps-NikSh 2-80 (Diffuse Nebula・Sagitta)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (modification), ISO12800, 30s x 32=16m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/04/26, 01h 30m, +5.0℃, Tomi City / Observatory, Viewing angle: 77 ′ x 51 ′ ↑ N

Sh2-80-BKP-a7s-200426-ps-Nik-12x8Sh 2-80 (Diffuse Nebula・ Sagitta), Mag:–mag, Size: 2′, Class: WR shell, RA 19h 11m 28.5s DEC +16d 51m 57s (J2000.0), Viewing angle: 12′ x 8 ′ ↑ N

Sh 2-80は、ウォルフ-ライエ星WR 124の周りにあるリング状の星雲です。WR 124は疾走星でもあります。

WR 124は、銀河系内に数個しか存在しないスペクトル型WN8hを持つウォルフ-ライエ星であり、WN8h型の星は連星進化の産物で中性子星(NS)を内包している可能性が指摘されてきました。(TOALA J.A.他、2018ApJ…869L..11T  ) TOALA J.A.他は、この星をチャンドラX線観測衛星で観測して中性子星の検出を試みましたが、硬X線放射はわずかしか検出されず中性子星の存在は証明できませんでした。しかしWN8h型の恒星風はX線に対して不透明なので完全に中性子星の存在を否定するものではないともしています。

MARCHENKO S.V.他は、ハッブル宇宙望遠鏡に搭載されたWFPC2カメラを用いて1997年と2008年の観測から視差を測定し、この星雲までの距離を3.35±0.67 kpcと決定しました。(2010ApJ…724L..90M) それまでの距離の推測値は、6400pc 直径 3.7pc (2000A&A…360..227N )でしたので、おおよそ距離は半分になったことになります。

VAMVATIRA-NAKOU C.他 (2016A&A…588A..92)によれば、ハーシェルによる撮像と分光観測の結果、赤外画像では1pcまで広がる塊状のダスト状星雲が確認された。星雲はイオン化したガス星雲とダスト星雲が一致しており、ダストとガスが混ざり合っている。星雲のダスト質量は0.22M☉と推定される。としています。

Sh2-78-PDA70f45-K5IIs-200426-Nik-Tわし座、や座境界  ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(70mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/04/26, +5.0, 東御市・観測所 ↑N

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