Ursa Minor Dwarf(UGC 9749・矮小銀河・こぐま座)

UGC9749-BKP-a7s-200424-Nik-fullUGC 9749・Ursa Minor Dwarf(Galaxy・Ursa Minor)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (modification), ISO12800, 30s x 23=12m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/04/25, 00h 10m, +0.0℃,Tomi City / Observatory, Viewing angle: 77 ′ x 51 ′ ↑ N

UGC 9749・Ursa Minor Dwarf(Galaxy・Ursa Minor)Mag:10.6 mag, Size:32′ x 32′, Class:dSph D, z -0.000823 , RA 15h 09m 11.34s DEC +67d 12m 51.7s (J2000.0)

こぐま座にあるUGC 9749は、地球からの距離約22万光年の矮小楕円銀河で、天の川銀河の伴銀河です。画面の中央やや左に見える小さなエッジオンの銀河はIC 1110でUGC 9749は、このあたりから南西方向に向かって広がっています(上の画像では淡くてわかりにいですが)。この矮小銀河は1955年パロマー・スカイ・サーベイの中でA.G.ウィルソンによって発見されました。

このこぐま座の矮小銀河は、様々な角度から特に暗黒物質と関連してよく研究されています。

軌道の離心率は0.39 (0.09,〜0.79)、軌道周期は1.5 (1.1〜2.7) Gyr(15億年)である。軌道は逆行しており、銀河面に対して124°(94°〜136°)傾いている。こぐま座矮小銀河は、天の川の周りを同じような軌道で回っている銀河の流れの一員である可能性は低く、また、最近提案された天の川の周りの伴銀河の平面的な配列と軌道の平面が一致しているわけでもない。こぐま座矮小銀河とりゅうこつ座矮小銀河の軌道を比較しても、この2つの銀河の星形成の歴史が異なる理由はありません。こぐま座矮小銀河が銀河の潮汐力による破壊から現在まで生き残っている可能性が高いのは、暗黒物質を含んでいるからだと考えられます。(要約参照:Proper motions of dwarf spheroidal galaxies from Hubble space telescope imaging. III. Measurement for Ursa minor. PIATEK S.他 2005AJ….130…95P – Astron. J., 130, 95-115 (2005/July-0) )

天の川銀河の伴銀河である矮小球状銀河(dSph)は、その内部の恒星運動を解析した結果、最も暗黒物質に支配された星系であることが示唆されています。もし、これらの星系に微弱な星の形で重要な暗黒物質が存在するとすれば、その星の輝度関数は、暗黒物質の証拠がない同程度の金属度の球状星団の輝度関数とは大きく異なるはずです。本研究では、こぐま座dSphにおいて、ハッブル宇宙望遠鏡/WFPC2のデータを用いて、0.45M☉に相当する明るさまでの微光星の光度関数を明らかにしました。この光度関数と初期質量関数は、こぐま座dSphと年齢と金属度が似ている球状星団M92のものとよく似ていることがわかりました。(要約参照:The faint optical stellar luminosity function in the Ursa minor dwarf spheroidal galaxy. FELTZING S., GILMORE G. and WYSE R.F.G. 1999ApJ…516L..17F – Astrophys. J., 516, L17-L20 (1999/May-1) )

*WordPress.com メディアの管理、画像回りの不具合(サイズ、リンクの指定ができない)が毎日ネコの目のように変わって、今日は元の木阿弥状態ですよ、どうなっているのやら。不安定で困ったもんです。

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