M 92 (NGC 6341)(Globular Cluster・ Hercules)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (modification), ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/02/25, 00h 50m, -0.0℃, Tomi City / Observatory, Viewing angle: 52 ′ x 35 ′ ↑ N
M 92 (NGC 6341)(Globular Cluster・ Hercules)Mag:6.3 mag, Size:14′, Class:GC, z -0.000402, RA 17h17m07.39s DEC +43d08m09.4s (J2000.0)
メシエ92 (M92) は、ヘラクレス座にある明るく大きな球状星団です。しかし、同じ星座に北天で最も明るい球状星団M13があるために注目されることは少なく日影の存在です。星団の地球からの距離は26,000光年、推定年齢はおよそ110億万年と推定されています。
メシエ92はOosterhoff type II (OoII) という球状星団に分類されています。それは、低金属(太陽の5%ほど)な星団であり、こと座RR タイプの周期の長い変光星が存在することを意味します。この星団には28個の変光星候補があり、そのうち20個に変光が確認されています。この中には、こと座RR 型の変光星が 17 個、おおぐま座W 型の変光星が 1 個含まれています。また、メシエ92には、1.02分半径内に10個のX線源が含まれています。これらのうちの半分は、近接連星の激変星であろうとされています。
(参考:https://www.universetoday.com/31430/messier-92/)
2020年、電波観測でM92の核付近にパルサー(J1717+4308A)が発見されました。
球状星団M92 (NGC 6341) の中にあるミリ秒連星パルサーを、口径100メートル球面電波望遠鏡 (FAST) を用いて発見した。パルス周波数 316.5 Hz (3.16 ms)であり、中央部の質量が∼0.18M☉の低質量の伴星を中心とした軌道周期0.20日の連星系に属しています。これまでの観測では、それぞれの軌道上で少なくとも2回の食が観測されています。J1717+4308Aは低質量の主系列または準巨星伴星を持つ “レッドバック “系であることが示唆されています。現在、パルサーのタイミング観測と、さらなるパルサーの探索が進められています(出典:The FAST discovery of an eclipsing binary millisecond pulsar in the globular cluster M92 (NGC 6341). PAN Z., RANSOM S.M., LORIMER D.R.et. al. 2020 ApJ)
パルサーが存在するということは、星団の核付近で超新星爆発がかつて起きたということなのでしょうか?
今回の撮影は5秒露出のコマを設定ミスで撮れず。フィルター処理でかなり改善(ごまかし)してますが、やはり明るい中央部は白飛びしてますね。残念。
ヘラクレス座北部 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(70mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/04/25, -0.0℃, 東御市・観測所 ↑N
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