NGC 5490, IC 983, IC 982(Galaxy・Bootes)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (modification), ISO12800, 30s x 23=11m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/04/22, 23h 39m, +1.0℃, Tomi City / Observatory, Viewing angle: 52 ′ x 35 ′ ↑ N
NGC 5490(銀河)光度:12.9g mag, 直径:1.7′ x 1.1′, 分類:E, z 0.016195, LGG 376, RA 14h09m57.295s DEC +17d32m43.98s (J2000.0)
NGC 5490C(ARP 079・銀河)光度:14.7B mag, 直径:1.2′ x 0.8′, 分類:SB(s)bc, z 0.018226, RA 14h10m06.908s DEC +17d36m56.73s (J2000.0)
視野角: 12′ x 8′ ↑N
NGC 5490は地球からの距離約2億光年の楕円銀河です。電波でのジェットが見つかっている電波銀河で、超新星は2個SN 1997cnとSN 2015boが発見されています。周囲に点在する小銀河は距離が少し離れていて同じグループには所属しないことになっています。
NGC 5490Cは、ARP 079 「表面輝度の高い伴星雲を伴う銀河」に分類されています。が、そのような伴星雲は残念ながら見当たらないようです。超新星SN 2003aqが発見されています。銀河グループには分類されていませんが、PGC 50572(NGC 5490B)など周囲の小銀河と赤方偏移値は近い値なのでそれらと小グループを形成しているようです。
IC 983(ARP 117・銀河)光度:12.5 mag, 直径:5.4′ x 4.7′, 分類:SB(r)bc, z 0.018156, RA 14h10m04.374s DEC +17d44m01.85s (J2000.0)
IC 982(ARP 117・銀河)光度:14.0 mag, 直径:1.3′ x 1.3′, 分類:SA0+, z 0.018213, LGG 376, RA 14h09m59.09s DEC +17d41m46.0s (J2000.0)
視野角: 8′ x 5′ ↑N
画像上部の大きな棒渦状銀河がIC 983、右下の小さな銀河がIC 982です。2つの銀河は実際にも接近していて重力干渉を起こしていることが画像からもわかります。Arp カタログの番号は、ARP 117番(摂動銀河)です。LGG カタログでは、IC 982だけがNGC 5490と同じLGG 376グループに所属するようですが、IC 983も赤方偏移値などから同じグループでまちがいないでしょう。
IC 983は、見かけの大きさが5’ほどもあるので、距離2億光年とすると実物は超巨大な棒渦状銀河です。超新星は2個SN 2005IとSN 2016ccmが発見されています。
PGC 50657(UGC 9078・銀河)光度:14.1 mag, 直径:1.5′ x 1.1′, 分類:(R’)SB(s)a, z 0.015808, LGG 376, RA 14h11m17.862s DEC +17d30m23.22s (J2000.0)
視野角: 8′ x 5′ ↑N
広域画像では左下に見えているPGC 50657銀河です。LGG 376グループに所属しNGC 5490、IC 982と同じグループとされています。