NGC 4772(銀河・おとめ座)

NGC 4772(Galaxy・Virgo)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (modification), ISO12800, 30s x 23=11m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/03/19, 00h 49m, +2.0℃, Tomi City / Observatory, Viewing angle: 52 ′ x 35 ′ ↑ N

NGC 4772(銀河)光度:12.0 mag, 直径:3.4′ x 1.7′, 分類:SA(s)a;LINER Sy3,  z 0.003469, LGG 292, RA 12h53m29.1613s DEC +02d10m06.157s (J2000.0)
視野角: 12′ x 8′ ↑N

NGC 4772は、セイファートタイプ3の活動銀河核を持つ広義の意味でのおとめ座銀河団に所属する銀河です。古典的な分類では典型的なSA型の銀河のように見えます。HAYNES M.P.らは、「通常のSa銀河におけるマイナーな合併の運動学的証拠」(2000 AJ)の中で、HαとBVRIイメージおよびロングスリット光学分光のデータから、NGC 4772では、異常な速度の中心ガス成分、中性水素のガスが光学的終端の外のリングにあることなどが示され相互作用の形態学的兆候を示さないオブジェクトにおける過去のマイナーな合併の証拠であるとしています。

この銀河の場合は、形態学的な相互作用の兆候は可視光の写真でも見えているようです。画像を反転して高コントラスト処理した物と、通常の画像を「比較明」で合成すると、光学的な終端とされている部分の外側に淡い構造があることがわかります。

この日はシンチーレーションが悪く星がボテボテの上、露出不足で淡い外部の構造はわかりずらいです。機会があればシンチレーションの良い日に長時間露出してみたい対象です。

この銀河では過去に2つの超新星、SN 1988EとSN 2012cuが発見されています。日本にお住まいの谷口さん(SN 1988E)と板垣さん(SN 2012cu)による発見です。

おとめ座B群銀河団(M49)の南  ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(85mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/05/03, +6℃, 東御市・観測所 ↑N

 

 

 

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