NGC 4654, NGC 4639, NGC 4620(Galaxy・Virgo)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (modification), ISO12800, 30s x 23=11m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/02/24, 00h 35m, -2.0℃, Tomi City / Observatory, Viewing angle: 52 ′ x 35 ′ ↑ N
NGC 4654(銀河)光度:12.0g mag, 直径:5.2′ x 1.4′, 分類:SAB(rs)cd HII, z 0.003489, LGG 292, RA 12h43m56.580s DEC +13d07m36.05s
視野角: 8′ x 5′ ↑N
NGC 4654は上の写真からもわかるように、その北西端では大きな赤いHII領域が点在しており活発な星形成がうかがわれます。銀河の腕と活性は南西に向かうにつれて、緩みそして低下しているように見えます。この銀河の観測からは、水素分子の分布は非常に非対称であり、恒星の分布も非対称であることがわかっています。
VOLLMER B.(2003 A&A)によれば、これらの構造を生成している原因は、約5億年前に発生したNGC 4639との重力相互作用と現在も続くラムプレッシャーによる水素の引き剝がしの混合した作用によるとすると、もっともよく説明できるとしています。
NGC 4639(銀河)光度:12.2 mag, 直径:2.8′ x 1.9′, 分類:SAB(rs)bc Sy1.8, z 0.003395, LGG 289, RA 12h42m52.387s DEC +13d15m26.63s
視野角: 8′ x 5′ ↑N
NGC 4639は、古典的な形態的分類(NED)ではSAB(rs)bc 、弱い棒構造(SAB)、不完全な環(rs)、やや緩い腕の巻き(bc)を持つ渦巻き銀河となります。しかし、子細に見ると途切れ途切れでやや乱れた外腕、不完全な環の中に点在する星団雲などおそらく重力相互作用によると思われる痕跡が見えます。これは、過去にNGC 4654と接近遭遇した結果なのか、すぐ西に見える不規則銀河PGC 42710が関連するのかははっきりしません。
NGC 4654, NGC 4639 近傍の銀河 視野角: 77′ x 51′ ↑N
NGC 4620(銀河)光度:13.5g mag, 直径:1.6′ x 1.2′, 分類:S0 , z 0.003805, LGG 292, RA 12h41m59.362s DEC +12d56m34.02s
視野角: 8′ x 5′ ↑N
LGG 292グループ、NGC 4654と同じグループとされる銀河です。(非常に淡い渦構造があるようで、Simbad ではSABとなっています。)
NGC 4659(銀河・かみのけ座)光度:12.9g mag, 直径:1.8′ x 1.1′, 分類:S0/a, z 0.001600, RA 12h44m29.390s DEC +13d29m54.80s
視野角: 8′ x 5′ ↑N
この銀河もSimbad ではSABとなっています。
IC 3742(銀河・かみのけ座)光度:14.2g mag, 直径:2.0′ x 0.7′, 分類:SBc(s) HII, z 0.003212, LGG 289, RA 12h45m32.020s DEC +13d19m57.30s
視野角: 8′ x 5′ ↑N
変わった形をしています。一見エッジオンの銀河に見えますが、そうではなく北側に見えるのは腕です。バルジも中心核も見えずとても違和感のある姿をしています。
かみのけ座、おとめ座、おとめ座銀河団中心付近 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(85mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/04/03, -3℃, 東御市・観測所 ↑N