M 61(NGC 4303), NGC 4292, NGC 4301(Galaxy・Virgo)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (modification), ISO12800, 30s x 23=11m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/03/20, 23h 18m, +0.0℃, Tomi City / Observatory, Viewing angle: 52 ′ x 35 ′ ↑ N
M 61(NGC 4303)(銀河)光度:10.2 mag, 直径:6.5′ x 5.8′, 分類:SAB(rs)bc;HII Sy2, z 0.005224, LGG 287, RA 12h21m54.895s DEC +04d28m25.13s
視野角: 19′ x 13′ ↑N
M 61は、おとめ座銀河団の中では珍しい大きく明るい棒渦状銀河です。活動銀河核(AGN)を持つセイファートType 2の銀河で大量の星を形成するスターバーストを起こしている銀河だとされています。(https://www.nasa.gov/feature/goddard/2017/messier-61)
(NEDの分類にはスターバーストのコメントはありません。)
この銀河は、おとめ座銀河団の多くの銀河とは異なり中性水素の欠乏がみられません。ガスは非常に豊富で、おそらく伴銀河であろうNGC 4301との相互作用によりディスクの腕の中には多数の星形成領域、HII領域が存在します。
高い星形成率とフェースオンの銀河であるために、多数の超新星がこれまでに発見されています。今(2020年)までに SN 1926A, SN 1961I, SN 1964F, SN 1999gn, SN 2006ov, SN 2008in, SN 2014dt, SN 2020jfo 合計8個とメシエナンバーの銀河の中では最多数の超新星が出現しています。
M 61は、おとめ座銀河団の中のSクラウドと呼ばれる小さな銀河雲を形成しているとされます。LGGカタログでは、LGG 287グループの代表銀河とされています。
NGC 4292(銀河)光度:13.1 mag, 直径:1.7′ x 1.1′, 分類:(R)SB(r)0^0^, z 0.007532, LGG 281, RA 12h21m16.459s DEC +04d35m44.54s
視野角: 8′ x 5′ ↑N
SimbadによればLINER タイプの活動銀河核AGNを持つ銀河です。LGG カタログではM61とは異なるLGG 281グループに分類されていて見かけの位置は近い位置にいますがM61の伴銀河ではないかもしれません。
NGC 4301(銀河)光度:12.5R mag, 直径:1.5′ x 1.3′, 分類:SAB(s)cd HII, z 0.004246, LGG 287, RA 12h22m27.210s DEC +04d33m58.60s, =NGC4303A
視野角: 8′ x 5′ ↑N
M61と同じグループLGG 287に所属する銀河でおそらくM61の伴銀河でしょう。この銀河はNGC4303Aと表記される場合もありますが、NEDの表記に従いNGC 4301とします。NGC 4301は長い間PGC 39951を指していたので現在でも表記の混乱は続いているようです。
おとめ座B群銀河団(M49)の南 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(85mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/05/03, +6℃, 東御市・観測所 ↑N