NGC 3583, NGC 3577(Galaxy・UMa)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s (modification), ISO12800, 30s x 23=12m, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/01/22, 01h 31m, -6.0℃, Tomi City / Observatory, Viewing angle: 52 ′ x 35 ′ ↑ N
NGC 3583(銀河)光度:12.5g mag, 直径:3.0′ x 1.2′, 分類:SB(s)b , z 0.007125, RA 11h14m10.890s DEC +05d50m24.11s (J2000.0)
NGC 3577(銀河)光度:14.5g mag, 直径:1.1′ x 1.0′, 分類:SB(r)a , z 0.017799, RA 11h13m44.896s DEC +48d16m21.75s (J2000.0)
視野角: 約12′ x 8’ ↑N
NGC 3583は、天の川銀河からの距離約1億光年の位置にある、子銀河を持つ銀河です。子銀河は本体の腕の北東(画像左上)にある丸い小さな楕円銀河 SDSS J111415.42+481934.2 で、明るさ:18.7g mag, 直径:0.08′ x 0.08′, 分類:– , z 0.007362 となっていてよくある見かけ上の近接銀河ではなく実際にごく近くにある子銀河とされています。2つの銀河の外観には重力干渉を起こしたような証拠はなさそうに見えますが、ハッブル宇宙望遠鏡の写真では、子銀河は楕円銀河なのに中心部は青く輝き、NGC 3583に近い面にはひび割れのようなダストの帯があることがわかります。これは、M81の伴銀河NGC 3077にそっくりです。
NGC 3577は、見かけ上NGC 3583のごく近くにありますが、赤方偏移の値から2倍以上遠い2億5千万光年の距離にあるとされています。当然2つの銀河に関連はありません。それにしてもとても整ったフェースオンの棒渦状銀河で、描くのの字が印象的です。
NGC 3577の北西(画像右上)に見える逆S字状銀河は、PGC 34184で、赤方偏移の値からは、ほぼ同じ距離にあるようです。おそらく同じグループの銀河なのでしょう。(そういう分類はありませんが)
NGC 3583では、現在までに2つの超新星が発見されています。SN 1975P と ASASSN-15so です。外観と色からは活性の特に高い銀河のようには見えませんが、伴銀河との重力干渉の影響なのかもしれません。
おおぐま座γ星付近 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(70mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/03/20, +0.0℃, 東御市・観測所 ↑N