NGC 3445, NGC 3458, NGC 3440, ACO(Abell) 1132(銀河・銀河団・おおぐま座)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 23=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/01/22, 02h 29m, -6.0℃, 東御市・観測所, 視野角:52′ x 35′ ↑N
NGC 3445(銀河)光度:12.9 mag, 直径:1.6′ x 1.5′, 分類:SAB(s)m, z 0.006831, LGG 226, ARP 024, RA 10h54m35.486s DEC +56d59m26.47s (J2000.0)
視野角:約8′ x 5’ ↑N
NGC 3445は、青白く腕がはっきりせず、多数のHII領域と星団雲が見える銀河です。距離はおよそ9500万光年、不明瞭な南側の腕は東側の小銀河 PGC 32784と繋がっているように見えます。実際に2つの銀河は近接した位置にあり接触合体の過程にあると考えられています。
特異銀河カタログの番号はArp 024で、片腕渦状銀河に分類されています。NGC 3499, NGC 3458 と小グループを形成しているとされています。
NGC 3458(銀河)光度:13.2 mag, 直径:1.4′ x 0.9′, 分類:SAB:, z 0.006261, LGG 226, RA 10h56m01.478s DEC +57d07m01.13s (J2000.0)
視野角:約8′ x 5’ ↑N
赤方偏移の値からもNGC 3445に近い距離にあるグループ内の銀河でしょう。SAB0に分類されることもある黄色い腕のない不活性な銀河のように見えますが、SN 1991Fという超新星が発見されています。不思議なことに明らかに活性の高そうなNGC 3445には今まで超新星の発見はありません。
NGC 3440(銀河)光度:14.0 mag, 直径:2.1′ x 0.5′, 分類:SBb? sp , z 0.006351, LGG 226, RA 10h53m49.50s DEC +57d07m07.5s (J2000.0)
視野角:約8′ x 5’ ↑N
北側に大きな活性領域・星団雲を抱えている銀河で、LGGカタログではNGC 3445と同じグループに入っています。
ACO(Abell) 1132(銀河団)光度:17.0 mag ランク 10, 大きさ:30′, 分類: III [BM] , z 0.136300, RA 10h58m25.8s DEC +56d47m30s(J2000.0)
視野角:約12′ x 8’ ↑N
ACO(Abell) 1132銀河団には、約200個の銀河が確認されていますが、無名の銀河を含めるともっと数は多いのでしょう。この銀河団には、大規模な電波源があることが2018年に発表されています。(LOFAR discovery of an ultra-steep radio halo and giant head-tail radio galaxy in Abell 1132. 2018 MNRAS)
おおぐま座β付近 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(70mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/03/18, +2.0℃, 東御市・観測所 ↑N