M 81(NGC 3031・銀河・おおぐま座)

M 81 (NGC 3031・銀河)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 45=23分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/02/19, 00h 52m, -5.0℃, 東御市・観測所視野角:52′ x 35′ ↑N

M 81 (NGC 3031・銀河)光度:6.9 mag, 直径:26.9′ x 14.1′, 分類:SA(s)ab;LINER Sy1.8, z -0.000113, LGG 176, RA 09h55m33.1730s DEC +69d03m55.061s(J2000.0)

毎年撮影しているM 81銀河、画像処理であーでもない、こーでもないと、いじらないと思ったような色に仕上がりません。改造カメラのカラーバランスのせい?しかし他の銀河ではそんなことはありません。

M 81, M 82 と周辺の高緯度分子雲
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 32= 48分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/03/18+2020/02/19, 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)

ちょうど、大彗星の呼び声の高かったC/2019 Y4パンスターズ彗星が近くを通過するので、周囲に広がる高緯度分子雲の影響を調べるために星雲周囲を広角カメラで長時間露出して(反射)分子雲の分布を見てみました。
すると、広角カメラの画像いっぱいに広がる高緯度分子雲が現れてきました。銀河面から離れた高い銀緯にある分子雲でおそらく天の川銀河に照らされて見えている星間雲です。

M81からの光は、この濃い分子雲を通過してくるため青い光は散乱吸収されて弱くなり全体的に黄色〜赤が強くなるのは当然なのでした。この視野内にある、グループの銀河NGC3077の色の方が、分子雲透過後の銀河の色としてはより忠実なのでしょう。

なるほど、黄色いM81の方が現実には忠実な色で、画像処理で腕は青く、中心核近傍は黄色にしてしまっている私と、そこのあなたは、おそらく間違ってます。分子雲を透過する前の色はおそらくこうだろう、という言い訳はできるんでしょうが。

この銀河の一般的な解説と過去の画像はこちらにあります。

M 81, M 82 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(70mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/03/18, +2.0℃, 東御市・観測所 ↑N

ちょうど、このころC/2019 Y4が通過していました。彗星はこの後分裂、拡散を繰り返しながら暗くなり大彗星となることはなく消滅してしまいました。

 

 

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