NGC 2818(惑星状星雲・散開星団・らしんばん座)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 23=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/02/23, 22h 26m, -2.0℃, 東御市・観測所視野角:52′ x 35′ ↑N
NGC 2818, 光度 12.5g mag, 大きさ 0.7′ x 0.7′, 分類 P
RA 09h16m06.1s DEC -36d37m37s(J2000.0)
視野角:約12′ x 8’ ↑N
NGC 2818は、散開星団NGC 2818Aの中にある惑星状星雲です。一般的には、2つの星雲は偶然同じ方向に見えているだけで関連はしないと説明されます。その理由として、散開星団は比較的短い期間(通常は1,000万年程度)で分散してしまい、例外的に1億年程度までしかその形状を保てず、一方で惑星状星雲は太陽程度の質量の星が誕生から数十億年の時間を経て進化の最終段階で形成するから(英語版 ウィキペディア)、とされています。
NGC 2818Aの年齢は、例外的に長い10億歳と計算されこれほど長く生き残っている散開星団はまれ(AstroArts 2009/01)とのこと。しかし、今年紹介した散開星団だけでもTrumpler 5 40億歳、NGC 2158 20億歳、という推定年齢で、大型の散開星団では年齢数億年とされるものはいくつもありました(NGC 1907, M 38, M 37 etc…)。推定年齢数億年の散開星団は例外的とは言えないようです。
現在の散開星団の推定年齢は、誤差が大きくあまりあてにはできません。さらに4,000万年程度の年齢でも惑星状星雲が形成される可能性があることを考えると、惑星状星雲の寿命が短いとしても散開星団のメンバー中に惑星状星雲が形成され、発見される可能性は0ではないでしょう。
らしんばん座、ポンプ座、ほ座 境界付近 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(70mm f3.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 6=9分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/02/23, -2.0℃, 東御市・観測所 ↑N