Sh 2-273(散光星雲), 光度:–mag, 大きさ: 250′, 分類: HII
NGC 2264(コーン星雲 +クリスマスツリー星団), 光度:3.9mag, 直径:20′, 分類:?
LDN 1067(暗黒星雲、コーン星雲), 光度:–mag, 直径:–, 分類:–
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 45=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/01/20, 22h 20m, -1.5℃, 東御市・観測所視野角:77′ x 51′ ↑N
Sh 2-273(散光星雲), 光度:–mag, 大きさ: 250′, 分類: HII
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 16= 24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/01/20, 22h 20m, -1.5℃, 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
以前にもお話ししたように、Sh 2-273は広角カメラの視野一杯に広がるHII領域を指します。NGC 2264は、コーン星雲とクリスマスツリー星団を含む領域です。
Trumpler 5 散開星団 視野角:約63′ x 42’ ↑N
Sh 2-273領域の西端に、星図上ではごく小さな散開星団として表記されているTr 5星団があります。実際にRGBカラーで撮影すると大きな密集した赤い星の集団で、星図データよりかなり大きいことがわかります。おそらくHII領域とバックの天の川の恒星と重なっているため測定が難しいのでしょう。
過去の研究から拾った、距離、年齢、大きさなどのデータを列挙しておきます。
視直径 11.6 分角、推定距離 約10,000光年 推定年齢 41億年(1998A&AS..133…25K)
推定年齢 1億2500万年 (AAO image reference AAT 91. 2002)
視直径 7.7分角、推定距離 6200光年〜10,00光年 年齢 45億年〜55億年 (2004MNRAS.349..641P)
推定年齢 29億年〜40億年(2015MNRAS.446.1411D)
Sh 2-273までの距離は、2,600光年と推定されていますから [1982ApJS…49..183B] もしその値が正しいとするとTr 5は、Sh 2-273の分子雲よりはるかに遠い位置にあり、太陽系から見ると銀河中心とは反対側の銀河面・Thin Disk上にあります。
Sh 2-273周辺に広がる濃い分子雲を星団の光は通過していて、光は減衰して赤くなるはずですので、それは星団の星が強い黄色みをおびている原因の一つでしょう。
視直径の計測値は小さすぎ、推定年齢は大きすぎるように思えます。研究によって推定値がかなりばらつくのは、星間塵による光の減衰と星団メンバーの選別の見積もりが難しいためなのでしょう。
いっかくじゅう座、ふたご座、オリオン座 境界 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(80mm f3.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/01/20, -1.5℃, 東御市・観測所 ↑N