NGC 2371-2(惑星状星雲・ふたご座)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 23=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/02/19, 20h 12m, -2℃, 東御市・観測所 視野角:52′ x 35′ ↑N
NGC 2371-2, 光度 13.5 mag, 大きさ 0.7′ x 0.7′, 分類 PN,
RA 07h 25m 34.65s DEC +29d 29m 26.3s (J2000.0)
視野角:約12′ x 8’ ↑N
ふたご座の小ぶりな惑星状星雲です。画像を見ても明らかなようにこの星雲は二重構造になっており、それぞれに別々のNGCナンバー、2371, 2372が与えられています。
星雲までの距離はおよそ4,300光年、形成が始まってからおそらく1〜2千年を経過、中心星は外層部を失った赤色巨星のコアで、まだ冷え切ってはおらず表面温度は134,000度と高温です。(Planetary Nebula NGC 2371 | ESA/Hubble 2008)
太陽程度の恒星の末期の姿である惑星状星雲ですが、形成が始まってからまだ間もないため中心星は冷え切っていません。この後、わずか数千年で星雲は宇宙空間に拡散し、中心星は冷え切って白色矮星となります。NGC 2371-2の二重構造の原因ははっきりしませんがHubbleの観測で、中心星は連星でありそのためジェットの噴出方向が変わった可能性が示唆されているので、それと関連しているのかも知れません。
ふたご座・やまねこ座 境界付近 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(80mm f3.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/02/19, -5.0℃, 東御市・観測所 ↑N