NGC 1888, 1889(銀河)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(改造), ISO12800, 30s x 23=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/11/02, 02h 17m, +3.0℃, 東御市・観測所, 視野角: 52′ x 35′ ↑N
NGC 1888(銀河), 光度:12.8 mag, 直径:3.0′ x 0.8′, 分類:SB(s)c pec, z=0.008112, RA 05h 22m 3445s DEC -11d 29m 58.3s (J2000.0)
NGC 1889(銀河), 光度:14 mag, 直径:0.7′ x 0.5′, 分類:cD pec?, z=0.008279,
視野角:約 12′ x 8’ ↑N
NGC 1888は、約1.1億光年の距離にある棒渦状銀河ですが北東側上部にちょこんと乗っているNGC 1889と共に特異銀河Arp 123として登録されています。2つの銀河は相互作用をする銀河ペアのカタログではVV1138として収録されています。
SB銀河として分類されているNGC 1888は相互作用のため、その腕は端で歪んでいるように見え、NGC 1889と反対側には青い若い星を多く含む淡い腕が見えています。NGC 1889は、cD銀河?とされていますが古い分類ではE0+とされ、赤方偏移を使わない距離測定では約7000万光年というデータもあるので、巨大銀河cD銀河という分類はふさわしくなさそうです。
とても、ユニークな姿をした近接銀河のペアですが、この銀河もオリオン座の巨大分子雲に近く緯度も低いためか、ほとんど研究対象とはなっていないようです。確かに、上の写真でも視野の西側にはオリオン座のHII領域の一部が淡く写り込んでいて、銀河の観測にはやっかいな存在でしょう。
エリダヌス座〜うさぎ座 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(80mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/11/02, +3℃, 東御市・観測所 ↑N