ACO(abell) 2634 銀河団
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(改造), ISO12800, 30s x 23=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/11/01, 22h 34m, +3.0℃, 東御市・観測所, 視野角: 52′ x 35′ ↑N
ACO(abell) 2634は、ペガサス座にある約4.7億光年(誤差大)の距離にあるとされる銀河団です。中心にある銀河NGC 7720は、銀河団の中心に落ち込みながら周囲の銀河を取り込んでいると考えられています。この銀河は強い電波源3C 465でもあり、1970年代から盛んに電波観測が行わた領域でもあります。銀河群と銀河団の定義からするとちょうど中間の存在のようで、どう呼んでいいか悩みます。
NGC 7720(銀河), 光度:13.4 mag, 直径:1.6′ x 1.3′, 分類:cD; E+ pec: LERG Z=0.030221, RA 23h 28m 29.39s DEC +27d 01m 53.3s (J2000.0), 視野角:約 12′ x 8’ ↑N
NGC 7720は、ヤーキース分類の典型的なcD銀河とされます。cD銀河は超巨大な拡散して見える銀河で銀河の合体の結果とされています。この銀河の核は2つあるように見えますが北側の核は別の銀河(NGC 7720-2)で、7720と合体の途中とされます。周囲にある電波源は進行中の合併による乱流ガス運動から生じたものとされています。
(参照:Radio sources around 3C 465, in the cluster of galaxies Abell 2634. WIELEBINSKI R., HASLAM C.G.T., BAKER J.R.et. al 1978 A&A)
NGC 7728(銀河), 光度:14.1 mag, 直径:1.0′ x 0.8′, 分類:E, z=0.031348, RA 23h 40m 00.839s DEC +27d 08m 01.37s (J2000.0), 視野角:約 8′ x 5′ ↑N
abell 2634銀河団の構成員とされる銀河で、形態分類はE(楕円銀河)とされていますが違和感があります。SDSSの画像を見ると中心部にジェットのような物が見えます、調べてみると電波のジェットを持つ銀河に分類されていました。(A new list of extra-galactic radio jets. 2002 A&A) おそらくこの銀河も他銀河を併合した姿なのでしょう。
ペガサス座中央部 ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), フィルター無し, ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/10/18, +5.0℃, 東御市・観測所 ↑N
ACO(abell) 2634銀河団の銀河は、明るさ12.5等以下なのでマークされていません。NGC 7741の西北1.5度の位置にあります。