Sh 2-107(散光星雲・はくちょう座)

Sh 2-107(散光星雲), 光度:– mag, 直径:5′ , 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 45=23分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/11/01, 20h 19m, +3℃, 東御市・観測所 視野角:77′ x 51′ ↑N

Sh 2-107(散光星雲), 光度:– mag, 直径:5′ , 分類:E
LBN 235(散光星雲), 光度:18.0 mag, 大きさ:180′ x 150′ , 分類:E, カラー:4
LBN 255(散光星雲), 光度:16.0 mag, 大きさ:70′ x 10′ , 分類:E, カラー:3
LBN 246(散光星雲), 光度:18.0 mag, 大きさ:45′ x 30′ , 分類:E, カラー:3
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/11/01, 20h 19m, +3℃, 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
*下部画像は、カラー画像のRチャンネルを抜き出し反転処理したもの。

Sh 2-107は、はくちょう座のλ星近くにある小さく(5分)淡いHII領域です。シャープレスは、この星雲が星雲と重なるように存在するB型巨星HD 197460によって電離発光している可能性を示唆していたようです。(galaxymap.org)

広角カメラでの画像を見るとSh 2-107の周囲にはHII領域らしきものがいくつも存在しています。これらの星雲はシャープレスカタログには掲載されておらず、同じパロマープレートを使用したLBN(Lynds’ Catalogue of Bright Nebulae)カタログには掲載されています。シャープレスカタログでは、はくちょう座のこの周囲の領域に多数ある同様の星雲にも番号がつけられていません。おそらく意図的に外したのだと思われますが理由は不明です。

LBNカタログは、1960年代にBeverly Lyndsによって、パロマーの103a-Oプレート(青)と103a-Eプレート(赤)を使って作られた星雲のカタログです。カタログには星雲の中心座標、大きさ、明るさの他に1〜4の色(カラー)指標がついています。
LBNカラー指標
1 青のパロマープレートで明るい
2 青と赤のパロマープレートでほぼ等しい
3 赤のパロマープレートで明るい
4 赤のパロマープレートでのみ表示される

はくちょう座 ε Cyg 付近 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(80mm f8), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/11/01, +3℃, 東御市・観測所 ↑N

ノーマルカメラだと淡いHII領域はお手上げ、しかも少しピンボケです。最近のオートフォーカス用交換レンズはフォーカスのギヤ比がモーター駆動用になっていて、手動で微妙なピントを合わせることがとても難しくなってます(少しふれただけでも大きくずれます)。結果、一晩中ピンボケで撮影という悲しい事故が起こります、(;_;)。来シーズン改造カメラで撮り直しとしましょう。

Pentaxの純正DAのスターレンズは、フォーカスリングが滑る構造になっていて手動での微妙なピント合わせができます。少々くせの強いレンズですが天体用にはこちらの方が安心かもしれません。

<2021/05/09追記>ということで、レンズを変えて撮り直しました。

はくちょう座東部  ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(60mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/08/18, +20.0℃, 東御市・観測所 ↑N

 

 

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