Sh 2-30(M 20・散光星雲・反射星雲・いて座)

Sh 2-30(M 20・散光+反射星雲), 光度:– mag, 直径:20′ , 分類:E + R
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 10=5分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2016/04/12, 東御市・観測所
視野角:77′ x 51′ ↑N

Sh 2-30 = M 20 三裂星雲という愛称のある青い反射星雲に囲まれたHII領域です。この星雲は中心にあるNGC 6514散開星団内のHD 164492(7重星)によって電離発光しており、星間塵の帯で3つ(4つに見えますが)に分かれているように見えます。(イオン化星については他にもあるとする意見もあります。)

おそらく、すぐ南にあるM 8星雲と同じ、いて座OB1群に所属するとされていますが、その地球からの距離は、電波によるガス速度による推定では約3,000pc 、HD 164492の重星の観測からは1680pc、ダストの消滅を加味した観測からは2700pc、NGC 6514の研究からは816 pc となかなか悩ましい数値が報告されていて確定はできていません。(参照: galaxymap.org )

Sh 2-26(散光星雲), 光度:– mag, 直径:–‘ , 分類:E
Sh 2-28(散光星雲), 光度:– mag, 直径:–‘ , 分類:E
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/04/04, 03h 36m,  -1℃, 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)

Sh 2-26は、淡いHII領域ですがこの星雲をイオン化している恒星は確定してはいないようです。Sh 2-28は超新星残骸の中にある複数のOクラスの超巨星によってイオン化されているHII領域です。この星雲の位置はオリジナルのカタログに間違いがあったようで、RCW 145と呼ばれる領域とまったく同じ物とされます。

いて座 Sh 2-25 (M 8), Sh 2-30 (M 20)付近 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(85mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/04/04, -1℃, 東御市・観測所 ↑N

いて座の天の川中心部に近い領域で沢山の星雲、星団がひしめき合っています。

<2021年5月ファインディングチャート追記>

いて座、M8, M20付近  ファインディングチャート
Pentax PDA50-135mmf2.8(70mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/04/25, +0.0℃, 東御市・観測所 ↑N

 

 

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