Sh 2-9(散光星雲・さそり座)M4, アンタレス付近

Sh 2-9(散光星雲), 光度:– mag, 直径:80′ , 分類:E + R
M 4(NGC 6121・球状星団), 光度: 5.4 mag, 直径:36’, 分類: Gb  IX
IC 4603(散光星雲), 光度:– mag, 直径:20′ , 分類:Nb
IC 4605(散光星雲), 光度:– mag, 直径:30′ , 分類:Nb
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/03/09, 04h 17m,  -3℃, 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)

シャープレスカタログ Sh 2-9は、さそり座のσ星を取り囲む青い反射星雲とそれを取り囲む明るいHII領域から形成されています。変光星でもあるσ星は上部さそり座OBII群の中にあります。アンタレスの周囲にある大きな黄色い星雲は、vdB 107というアンタレスによって照らし出された反射星雲です。

さそり座周辺の散光星雲  ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(70mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=22分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/05/04, +6℃, 東御市・観測所 ↑N

この領域に広がった組成は同じ分子雲が近くの恒星の光によって照らし出された部分が青や黄色の反射星雲として、電離発光した部分は赤い電離星雲(HII)として、照らされていない部分はバックの光を遮る黒い暗黒星雲として見えています。

<21/05/05 追記>

Sh2-9-PDA60f45-K5IIs-210415-3-ps-Nik-Tさそり座周辺の散光星雲  ファインディングチャート
Pentax PDA*50-135mm f2.8 (60mm f4.5), Pentax K5IIS(ノーマル), アストロナイトスケープフィルター, ISO3200, 90s x 32=48分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2021/04/14, +0℃, 東御市・観測所 ↑N

反射星雲と輝線星雲が混在している場所では、フィルターやカメラの選択に迷います。改造カメラに強い光害カットフィルターを併用するとHII領域の赤い星雲は良く写るようになりますが、連続光の青い色の反射星雲は写らなくなります。
そこそこ赤い星雲を強調しつつ、連続光部分のカットはあまりしないSTC社のアストロナイトスケープフィルターを使用してみました。このフィルターありがたいことにPentax用のクリップオンタイプもあるのでレンズを選びません。Pentax K5IIs(無改造)に取り付けて撮影してみました。結果、今までより赤い星雲は強調されつつ青から黄色の反射星雲も写るようになりました。赤に強い無改造カメラにはとても相性がいいようです。

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