NGC 5529, NGC 5527
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(改造), ISO12800, 30s x 23=11.5分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/05/14, 23h 14m, +8℃, 東御市・観測所, 視野角: 52′ x 35′ ↑N
NGC 5529 光度 12.9g mag, 大きさ 6.4′ x 0.6′, 分類 Sc?, z 0.009591, [M98j] 224, RA 14h 15m 34.070s DEC +36d 13m 35.70s (J2000.0)
PGC 50925(NGC 5527? )光度 16.7g mag, 大きさ 0.9′ x 0.8′, 分類 IAB, z 0.00990, –
PGC 50952 光度 15.3g mag, 大きさ 0.5′ x 0.6′, 分類 Sbc, z 0.024846, –
視野角:約12′ x 8’ ↑N
NGC 5529は、あまり注目されることはありませんが、比較的大きなエッジオン銀河です。その西側の腕は歪んで乱れていることがわかります。これは、近傍にあるPGC 50925とPGC 50952との重力干渉が疑われますが、50952は赤方偏移の値から遙か遠くにある銀河です。50925はNGC 5529の伴銀河ではあるけれど影響を及ぼすほどの質量を持たず犯人はこの領域にはすでにいない(NGC 5529に取り込まれた)かもしれない、とする意見もあるようです。(https://www.webbdeepsky.com/galaxies/object?object=NGC5529)
事の真偽は超長時間の露出で2つの銀河の間にテイルなどの存在を確認することで解決しそうです。望遠鏡のマシン時間を占有できるアマチュア向けの観測テーマかもしれません。
この領域のNGC番号は混乱していて、PGC50925をNGC 5527、PGC50952をNGC 5524と表記する文献などがあるようですが、どちらも間違いだそうでNGC 5527=PGC 50868、NGC 5524は2重星の誤認で存在しないようです。混乱を招かないためにもPGCで呼んだ方が良さそうです。
PGC 50868(=NGC 5527) 光度 13.0 mag, 大きさ 0.7′ x 0.5′, 分類 Sb?, z 0.02712, ?, RA 14h 14m 27.228s DEC +36d 24m 16.20s (J2000.0)
視野角:約8′ x 5’ ↑N
広域画像の右上にある小さな銀河。NGC 5524と誤表記されることが多い銀河ですが、これが本当のNGC 5527です。