NGC 5409, 5416, 5423, 5424, 5431, 5434, 5436, 5437, 5438, PGC 50087
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(改造), ISO12800, 30s x 23=11.5分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/05/10, 22h 24m, +1.5℃, 東御市・観測所, 視野角: 52′ x 35′ ↑N
狭い領域に密集して粒のそろった銀河が存在していますが、赤方偏移から推定された銀河グループ[M98j]の216番に所属する銀河とされているだけで、特別なグループ名はありません。赤方偏移値とカタログから推測するとNGC 5409〜 NGC 5431で一つのグループを形成し、NGC 5436〜 NGC 5438でもう一つの小グループを形成しているようです。
まとまった様子も見事なので、せめてNGC 5423グループぐらいの名称があっても良いような気がします。
NGC 5409 光度 14.1 mag, 大きさ 1.7′ x 1.1′, 分類 (R’)SAB(s)b, z 0.020878, [M98j] 216, RA 14h 01m 46.083s DEC +09d 29m 25.01s (J2000.0), 視野角:約8′ x 5’ ↑N
(R’)と表記される擬似的な外周リングは、SDSSの画像を見ると中央のバー構造の両端から伸びる銀河の腕が1周してそのように見えているものです。
NGC 5416 光度 13.8g mag, 大きさ 1.4′ x 0.8′, 分類 Scd:, z 0.020814, [M98j] 216, 視野角:約8′ x 5’ ↑N
銀河の西側の腕が乱れ輝度も高くなっているのは、NGC5409との重力干渉が疑われます。
NGC 5423 光度 13.7g mag, 大きさ 1.3′ x 0.9′, 分類 S0-:, z 0.019737, [M98j] 216
NGC 5431 光度 14.5g mag, 大きさ 0.8′ x 0.6′, 分類 S?:, z 0.019887, ?
視野角:約8′ x 5’ ↑N
NGC 5424 光度 14.0 mag, 大きさ 1.6′ x 1.3′, 分類 S0:, z 0.019850, [M98j] 216, 視野角:約8′ x 5’ ↑N
NGC 5434 光度 14.1g mag, 大きさ 1.1′ x 1.1′, 分類 SAc, z 0.015477, LGG 368
PGC 50087 光度 14.9g mag, 大きさ 1.8′ x 0.3′, 分類 Sbc, z 0.018803, ?
視野角:約8′ x 5’ ↑N
NGC 5434とPGC 50087は銀河ペアとして分類されていますが、大型望遠鏡の画像を見ても重力的な干渉の様子ははっきりせずペアだとしても光学的に近く見えるだけで空間的にはかなり離れているのかもしれません。
NGC 5436 光度 14.9 mag, 大きさ 1.1′ x 0.4′, 分類 S0/a AGN, z 0.022529, ?
NGC 5438 光度 14.7 mag, 大きさ 0.3′ x 0.3′, 分類 ? HI, z 0.023166, ?
視野角:約8′ x 5’ ↑N
NGC 5437 光度 15.1 mag, 大きさ 0.8′ x 0.4′, 分類 ? AGN, z 0.023573, ?
視野角:約8′ x 5’ ↑N
この領域の銀河はあまり研究対象とされていないようで、データには不明の項目がいくつかありました。研究対象が沢山ある「おとめ座銀河団」の近くにある上に、明るい銀河も少ないために注目されず話題に上ることもあまりない銀河たちです。