M 63 (NGC 5055)
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(改造), ISO12800, 30s x 88=44分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/04/05, 00h 15m, -1℃, 東御市・観測所
視野角: 52′ x 35′ ↑N
M 63 (NGC 5055) 光度 9.3 mag, 大きさ 12.6′ x 7.2′, 分類 SA(rs)bc HII/LINER, z 0.001614, LGG 347, RA 13h 15m 49.33s DEC +42d 01m 45.4s (J2000.0)
視野角:約19′ x 13’ ↑N
M 63のNEDでの距離データを見ると最小4.220Mpc〜最大10.900Mpc 平均7.570Mpcとなっています。その振れ幅は大きいので、LGG 347という近傍の銀河を含むM63小グループを形成していることは間違いないのでしょうが、大きなグループでM51グループに入るのかどうかははっきりしません。
M 63の外周に広がる恒星ストリーム
昨年同様M 63が小銀河を併合した残痕、恒星ストリームを検出できないか44分と少し長い露出をかけてみました。昨年と同じような露出では結果は同じなので、今年の撮像データに昨年の撮像データを加算して、反転高コントラスト処理したものと通常処理した画像を比較明で合成しました。結果、明るい恒星ストリームは判別できるようになりました。
A, Bストリームは最も明るい物なので昨年の画像でもなんとなく見えていましたが、今年は明瞭に区別できます。大きなループ構造の一部であろうCとDもその存在がわかります。
1シーズンでダメなら翌シーズンにデータを加算することで、恒星ストリームなどの淡い構造も判別できるようになることがわかりました。この方法で、恒星ストリームが存在しそうな銀河を毎シーズン撮像し続けてみると面白そうです。
りょうけん座周辺の銀河 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(70mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/03/09, -3℃, 東御市・観測所 ↑N
12等以上の銀河をマークしています。