NGC 5033
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(改造), ISO12800, 30s x 23=11.5分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/04/04, 23h 54m, -1℃, 東御市・観測所
視野角: 52′ x 35′ ↑N
NGC 5033 光度 10.8 mag, 大きさ 10.7′ x 5.0′, 分類 SA(s)c; HII Sy1, z 0.002919, RA 13h 13m 27.466s DEC +36d 35m 38.17s (J2000.0), 視野角:約19′ x 13’ ↑N
NGC 5033は前出NGC 5005のすぐ近くにある銀河で、NGC 5005の項目で述べたように、二つの銀河は物理的にペアを組んでいるが、その距離は外観に影響を及ぼすほどの近い距離ではないとされています。しかし、ドイツのCapella天文台さんの2019年の画像と解説によると2つの銀河の間にはかすかな恒星ストリームが存在するようです。
この銀河も活動銀河核のセイファートタイプ1の銀河ですが、セイファート核が銀河の運動中心に無いために、銀河中心でのガスの回転が不安定となりガスが核に落ち込み、その光度やスペクトルに変化を起こしていると考えられています。
NGC 5033と近傍の銀河 視野角 77′ x 51′ ↑N
NGC 5002
光度 14.5g mag, 大きさ 1.4′ x 0.7′, 分類 SBm, z 0.003639, RA 13h 10m 38.005s DEC +36d 38m 02.11s (J2000.0), LGG 334
視野角:約12′ x 8’ ↑N
NGC 5014
光度 13.3g mag, 大きさ 1.8′ x 0.6′, 分類 Sa? sp, z 0.003756, LGG 334
PGC 45927
光度 13.5 mag, 大きさ 2.2′ x 1.9′, 分類 IAB(s)m, z 0.003149, RA 13h 13m 17.60s DEC +36d 13m 03.0s (J2000.0), LGG 334
視野角:約12′ x 8’ ↑N
NGC 5033の近傍にある小銀河はいずれもLGG 334という同じグループの銀河とされています。いずれも重力干渉と思われる変形を伴うことと赤方偏移の値から推測すると空間的にも近い距離にあり、遠い将来にはNGC 5033に吸収されてしまうのかもしれません。
LGG(Lyon Group of Galaxies catalogue) 334
LGG 334 PGC45684 UGC 8246
LGG 334 PGC45728 NGC 5002
LGG 334 PGC45749 NGC 5005
LGG 334 PGC45927 UGC 8303
LGG 334 PGC45948 NGC 5033
LGG 334 PGC45787 NGC 5014
LGG 334 PGC46065 UGC 8323
LGG 334 PGC45848 IC 4213
LGG 334 PGC45274 UGC 8181
LGG 334 PGC44536 NGC 4861
LGG 334 PGC46636 NGC 5107
LGG 334 PGC46671 NGC 5112
LGG 334 PGC45314 IC 4182
LGG 334 PGC45755 UGC 8261
LGG 334 PGC46009 UGC 8314
LGG 334 PGC46017 UGC 8315
りょうけん座周辺の銀河 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(70mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/03/09, -3℃, 東御市・観測所 ↑N
12等以上の銀河をマークしています。
<以下過去の投稿>
NGC5033
NGC5033(りょうけん座) 10.3mag(V) 9.9′ x 4.8′ Sb
LX200-20 f6.3レデュサー 1280mm, Pentax K5IIs ISO6400 3m x 4コマ(2014/05/03 撮影), NGC5005に近い。 糸のように細い腕が明るい部分を取り巻いている。腕の部分を含めると大きいが、淡いので条件が良くないと難しいだろう。